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さて、昨日の続き。
どのくらい続きかというと、亀戸大根あさり鍋で満腹になったので、ちょっとギネスでも呑みに行きましょうか、となりましてお店直行。あ、そういえば写真撮ってませんでしたが、ツマミに出てきたスティック状の揚げ麺を御料人様が恐ろしい勢いで完食していました。それも結構な量を。
適度に腹もこなれたので(いや、喰ってたけど)、エスニック系のお店でつまみましょうかということになり。では、と案内されて辿り着いたのはベトナム料理。おお〜いいッスねぇ。喰いましょう喰いましょう。
まずは生春巻き。好きなんですよ生春巻き。たっぷりと野菜が食えるし、何といってもあの辛いタレが好き。で、このお店では一人前が二本。注文係のながしまさんはウエイトレスのオネェサンに押し切られて二人前を注文。ノーと言えない日本人。
ま、喰うんですけどね。そして、これ、旨いよ。見目麗しきお姿だけでなく海老がぶりぶりと旨い。基本的に海老や蟹が苦手な方ですが、これは旨い。あ、そうそう。私が苦手なのは鮮度が落ちていたり、解凍に失敗した甲殻類です。旨いものは何でも大好き。
酒の方はネップモイというウオッカ。これが旨い。メニューに「40℃」と書いてあったので、もしや熱燗かしら、などと白々しくボケつつ呑むと、確かにきついが旨いのです。ああ、なんだこれ、ナッツのような香ばしさ。旨めぇ〜。
で、ロックで呑み始めたのですが、どうもきつすぎる。どうやらソーダで割る飲み物みたいです。注文係のながしまさんが「ソーダはいらない。ロックで」と言い切ってましたが間違いだったと判明。ノーと言いすぎる日本人。
そしてお目当てのソフトシェルフライ。たしか、メニューには「ソフトかにフライ」とありましたが、間違いではない。うん、喰う。ああ、ソフトシェル。旨い。旨いよ。カリカリに揚がった足の部分や甲羅の縁が香ばしく。そして中はジューシー。
あああ、もう、コレだけでいくらでも呑めるよ。当初、ネップモイは残るだろうと思われていたけれども、すっかりと飲み干す勢い。やはりソーダが決め手。自宅で呑む時にも間違いなくソーダを用意しよう。
ここで約一名、不振な動きを始めてます。後ろの席で食べている炒飯が気になる模様。いや、無理だって。ここ来るまで結構喰ってるから、という制止を振り切って、パイナップル炒飯(だっけ?)をご注文。男らしいぞ!ながしま!
当然、横から頂くのですが、これがまた旨い。米の一粒にまで綺麗に油がまわって味は適度に薄口。香菜も香り高くて堪らんです。ああ、これ、もう一人前注文しようかしら。という莫迦さ加減でしたが、何とか思いとどまって御馳走様でした。
すっかりと満腹になりましたので、これでホテルに帰ってゆっくりとするとしましょう。今回も両国に宿を取ってますから実に静かに、そして錦糸町からはあっという間。
ちなみにその後、御料人様に中華料理を喰っている莫迦夫婦(アマグリさん・ながしまさん)から、物凄くご機嫌な表情の写真付きメールが送られてきました。悔しいので浴衣でビール(雑酒)を呑んでいる写真を送り返したのはいうまでもありません。
そして明けて翌朝。お土産に頂いた葛餅を朝食代わりにむしゃむしゃと貪って。これがまた亀戸名物という、実に「下町満喫ツアー(たった今命名)」の朝には最適です。旨。甘いの大好き。
さて。本日の最初の目的は蕎麦。お蕎麦を食べましょう。お店は白金という、ちょっと聞くと高級住宅街ですが、まだまだ下町情緒も残っている素敵な町へと繰り出すのです。ああ、旨い蕎麦が食いたい。
途中、キョロスクという素敵な空間でマグカップを買う素敵なご夫婦(アマグリさん・ながしまさん)もいらっしゃったりしましたが、バスに乗り込み一路蕎麦を目指すのです。ああ、旨い蕎麦が食いたい。
で、実に順調にお店にたどり着いたため、開店前。仕方がないので時間を潰して、さぁいよいよ蕎麦だ蕎麦。以前から楽しみにしていた蕎麦をいよいよ喰らうことが出来るのです。ああ、旨い蕎麦が食いたい。
まずはビールで乾杯。これは基本。11:30という素敵な時間から、板ワサをツマミにビールの酒盛り。もはや誰一人として暴走が止まりません。ああ、旨い。午前中のビールは格別ですね。
更に玉子焼もいただきます。この玉子焼は、いわゆる「出汁巻」ってヤツでして、お出汁たっぷり、とろっとろの旨さ。ああ、旨い。ビールで流し込まれる玉子焼が愛おしい。大根おろしがまた酒を呼ぶ。
そして天麩羅盛り合わせ。ほら、天せいろも捨てがたいですが、酒の肴に天麩羅喰いたいじゃないですか。昼前から酒を呑むのが良いとか悪いとかではなく、今、目の前にあるビールを如何に美味しく頂くかが大切なのです。
天麩羅、旨い。これは旨い。天麩羅だけで独立したお店ができそうな旨さ。もっとも、そんなに天麩羅を食い歩いている訳じゃないので、世間の天麩羅水準はわかりませんが、塩も天つゆも実に美味しかったので、ビールをお代わりします。(日本語がおかしい)
最後に蕎麦掻きがやってきまして。忘れられているのかと心配していましたが、いやいや、まるで問題なく。これがまたとろりと舌のどごしが堪らなく。ああ、もう、これは参った。ビールをお代わり。
よく、「蕎麦掻きで一杯呑んで」などと言いますが、そりゃあこんなもの喰ったら酒呑むってよ。本当なら熱燗が欲しいところですが、そこは我慢。ここで呑んでしまえば終わってしまいます。うん、夕方まで呑み続けるね。
では。いよいよ仕上げにお蕎麦を頂きましょう。せいろを三枚と御料人様だけが「とろろ蕎麦」をご注文。うん、そのチョイスは素晴らしいと思うよ。だって、私もちょっと頂けるでしょ?味見てみたいの。
さて、蕎麦。細い蕎麦で十割か一九らしい(ながしまさん談)です。これが喉越し実によい。つるっといっちゃう。いつもここでは一人で二枚食べるとおっしゃるながしまさんは食べ始めた途端に二枚目をご注文。
そして、私の方はといえば一瞬。瞬殺。旨。でお代わりを。というところに先に注文していたながしまさんの分がやって来ましたので、先に頂きます。二枚目も瞬殺したところで、他の皆さんも完食。で、ながしまさんが二枚目へと突入。
私、二枚喰って、一息ついていると、更に蕎麦がやってきて。いや、すみません。もう喰いました。は、早すぎてゴメンナサイ。どうやら、あまりに勢いよく喰いすぎたので、お代わり出し忘れたと勘違いされちゃいました。
ま、流石に三枚喰うと後が困るのでお断りしておきました。この後の予定がなければ、頂戴していたところですが。はい、御馳走様でした。昼間っからいい気分なのです。さてさて、そろそろ移動しましょうか。次なる目的地は月島です。ええ、もう言うまでもなく例の東京名物。
下町名物探索ツアーはまだまだ続きます。
というか、昼食でここまで喰ってる場合じゃないですが
今回のお店:
ベトナム料理「サイゴンマジェスティク」
東京都墨田区錦糸3-3-9
TEL.(03)5637-1031
亀戸天神「船橋屋」
東京都江東区亀戸3-2-14
TEL.(03)3681-2784
そば「三合菴」
東京都港区白金5-10-10
TEL.(03)3444-3570
※ギネスバーは店名を失念
久しぶりに東京へと行って参りました。今回もアマグリさん・ながしまさんご夫妻にすっかりとお世話になり、お江戸の旅を満喫して参りました。楽しかった。いや、旨かった。そちらの方がメインのような気がします。
久しぶりの上京なので、非難囂々の中で開港した神戸空港を使うことにしました。せっかくだから“なくなる前に”一度くらいは使っておきましょう。で、新幹線とどちらが快適なのかを調べねばなりません。
さて、空港。お昼過ぎの機なのでちょいと何か食べていきましょうか。一時の開港時の混雑はありませんが、それでもそれなりに人はいます。というか、空港自体が小さすぎ。ポートライナーの改札出たらすぐにチェックインカウンターじゃあないですか。
ま、それはそれとして。洋食や讃岐うどんなどがありますが、そういうものはどこででも食べられる。もっと、こう。ということで見つけたのがイートイン(なのかな?)です。こういうカウンターでビール。
ええ、ビールです。もう遠足は始まっているのですから、空港まで来れば一息息継ぎにビール。でビールといえばお供は唐揚げ。すみません、ビールと唐揚げ。あと、ソーセージの盛り合わせも。
まぁね。こういう場所で旨いとか不味いとか言ってはいけませんよ。ねぇ…って、おお、この唐揚げは、コンビニなどでよくある衣が異常に味の濃い、ビールに最適な唐揚げじゃあないですか。
御料人様と二人でわしわしとあっという間に完食。すみません、もう一皿、あ、この皿の上に入れてもらっていいですから、とお代わり。何て言うんだろう、ジャンクな旨さにノックアウトなのです。た、堪らん。
で、ソーセージ。こちらもレトルトパックのハーブ、プレーン、チョリソー風となかなかビールをすすませて頂けます。御料人様は控えめに、ということなので、半分残っているビールを頂いて、御馳走様。
いやぁ、何とも幸先のいいスタートですねぇ。つーか、こんな小さな喜びを見いだしてしまう自分達に乾杯(あ、ビールはもうない)というところ。さて。そんなこんなで機中の人。あっという間に出発。
う〜ん。感想としては、確かに早いです。結構座席も余裕があるし、息苦しくなる前に到着という感じですか。が、空港からが結構時間かかりますね。今回、初めての東京モノレールで、それそのものを楽しめたのですが、次回からはやっぱり新幹線の方がいいかも知れません。車内販売でビール呑めるし。
さてさて。いよいよ東京着。アマグリさんながしまさんご夫妻と連絡をとって待ち合わせ。向かうは江東区亀戸。何でも「新東京名物に指定したい」といわれている鍋物が食べられるとか。うは、嬉しい。
小雨の降る中、亀戸駅から明治通りをつつっーと進んだところに土蔵造り風のお店。ほう。なかなか風情がありますねぇ。入口には名物の亀戸大根が飾ってあるとか…無い。なぜか大根が無い。
ふっ、早速やられました。入口ですでにジャブをかましてくるとは、東京下町侮り難し。で、暖簾をくぐっていよいよお店へと入っていくのです。もうね、アマグリさん達ってばすっかりと常連さんですよ。いきなり二階席。
何でもコース料理でないと使えないという座敷を占領。このお座敷。結局私たちが食べ終わるまで他にお客さんが来なかったので貸切です。うは、広々〜!嬉し〜!てなこといいながらお料理の方を。
まずは亀戸大根二種盛。漬物ですね。たまり漬けと三五七漬け。たまり醤油で漬けた大根は実に旨い。酒呑めといわれているようなもの。呑むよ呑む。で、三五七漬けもあっさりと。あれだね、大根ってのは実に酒に合いますね。(ビールでも)
続きましては亀戸大根ステーキ。これがまた、フォアグラで味にコクを出してあり、旨い。実に旨い。見た目はコンビーフかスパムかって風情ですが、味の方は実にあっさりと、その上に動物性の旨味。
ああ、こりゃいいや。わしわしとあっという間に完食。そろそろ日本酒など。熱燗。いいね、熱燗。これから暑くなってくると、世間じゃ冷酒にはしるんでしょうけれども、私は熱燗でいきたいですね、こういうお料理には。
ここでやって来ました亀戸大根と芝海老のかき揚げ。…って、おいおいビールが欲しいって。これは順番間違えた。これを先に喰うべきだった。後悔先に立たず。といいつつも、実は芝海老のぶりっとした食感が日本酒に合うんですけれどもね。
大根と芝海老のかき揚げといわれると、ちょっと考えそうになるのですが、いやいや、なんのなんの、実に旨い。天つゆもあったのですが、せっかくなので半分は塩で頂いてみました。うん、塩でも旨い。ああ、旨い旨い、と熱燗がすすむ。
このお店の熱燗は、マジで熱燗。いや、そこまで熱燗でなくても、ってくらいの熱燗。次から注文は人肌ってことにしよう。てなことをブツブツとやっていると、登場しました本日のメイン、亀戸大根あさり鍋。の鍋。
うわぉ。こりゃあ立派な石鍋ですねぇ。分厚い。そして黒い。何でも韓国の長水石とのこと。って、これはお馴染みの石焼きピビンパの鍋ですがな。まさかこんなところで再会するとは。こんにちわ。
具材もやってきますよぉ。今回は、どうせハシゴ(食い物の)するだろうと、四人で三人前と抑え気味にご注文。三人前なのに。なのに。なに?この量は。アサリの量は何?嬉しいじゃあないですか!
最近の飲み過ぎた体には、味噌とアサリは実に体に優しいのです。おう、がんがん行こうぜ。喰おうぜ。喰らいつくそうぜい。という勢いで鍋に投入!!!!といきたかったのですが、残念ながら、お店のおねぇさまが全てを仕切ってらっしゃいまして。
上品に具材が御入浴あそばされます。とはいえ、鍋ですから。酒呑みますから。私たちは自由に呑み喰いする獣ですから。アサリ旨〜!大根旨〜!そりゃあ味噌と大根とアサリなんて合わない訳がないという黄金の組み合わせ。旨い旨い旨い旨い。
具材の方は揚げたうどん、てのがあるんですが、これがまた何とも。切っていない、そうですね、薄揚げ風のルックス。これをパリッと揚げて、更に味噌仕立ての鍋に投入ですから、香ばしさでホッペタも落ちるってなもんです。
更に辛味の味噌が薬味にあるのです。これが唐辛子を煮詰めたような味噌。柚胡椒にインスパイアされたかのような辛味。ああ、もう。何でこんなに辛いものが好きなんでしょうか私ってば。
これを四人が四人とも気に入っちゃったものだから大変。がんがんがんと放り込んではずずずずと喰らい。また無くなってはがんがんがんがんと放り込み。見る見る無くなる辛味味噌。まぁ仕方がない。最悪はお代わりをもらいましょう。
そして、麦飯が鍋の残りをぶっかけるためにやって来て。いらっしゃいませ。白いご飯待ってました。というか、味噌仕立ての鍋の汁をかけるって事は、味噌汁系の猫マンマってことですね。鰹節欲しい…。
これをずるずるずると頂きながら、さてさて、何かつまみたいね。何にしましょうかね?やっぱりアレでしょう。亀戸大根が名物ですよ?はい決定。亀戸大根サラダを頂きます。って、食事の終わりにサラダって。
これが大正解。やって来たのは大根のとキュウリと水茄子のスティック。これにもろみと味噌が付いて。ああ、優しい。自分の体に対して何て優しいんでしょう?と自画自賛するようなメニューとなったのです。
いやぁ、亀戸大根。ホント旨いですよね。いや、旨いというか、う〜ん、濃厚な味じゃ無いんです。青首のような甘みや辛味大根のような辛味があるのではなく、野菜本来の微かなえぐみというか何というか…、難しいですねぇ、普段野菜喰わねぇから。
それにしても、今回野菜をメインに実に大満足。そういえば、肉も魚も無しで(あ、アサリと芝海老はあったけど)これだけ満足した事って珍しいですよ。この亀戸大根あさり鍋、是非東京名物として認知されることを祈ります。さて。結構腹もくちましたのでそろそろ移動しましょうか。
旨いベトナム料理があるそうなので。
本当に大根で満足しているのか疑わしい四人組です。
今回のお店:
たもん庵神戸空港店
兵庫県神戸市中央区神戸空港1
TEL.(078)306-1366
割烹「升本」
東京都江東区亀戸4-18-9
TEL.(03)3637-1533
そう、彼女と出会ったのは丁度今日みたいな天気だった。大勢の人たちに囲まれて、照れているような、そんな彼女に出会ったのは。
彼女。では呼びにくいので、イニシャルで、Yちゃんとしておこう。その日は、mixiで知り合った友達とオフ会。場所はいつものようにいつものお店。そこで僕は彼女に出会った。いや、“出会えた”といった方がいいかも知れない。
最初、僕はYちゃんに気がつかなかったんだ。一緒にいた悪友が、ほら、と指さした時にようやく気がついた。僕からの第一印象は、綺麗だな。確かに綺麗だった。みんな適度にお酒も進んでいたし、ほんのりとピンク色したYちゃんは綺麗だった。
その日はみんなよく飲んでよく食べた。本当に。信じられないくらい。僕は童心に返ったようにはしゃいだし、それを許してくれるような、そんな場の空気だったんだ。だから、きっと、誰よりも一番はしゃいでたんだ。
Yちゃんとは、きっともう会うこともないだろうと思ったけれど仕方がない。それはいつもの出会いといつもの別れだから。いつだってこうやって僕は過ごしてきたから。だから、いつものようにYちゃんのことなんかすっかりと忘れていたんだ。
あれからどのくらい経ったんだろう。昨日、いつものようにあの店に、ふらりと行ってみた。妻と二人。ちょっと食事にいこうよ、と。選んだ店はあの店だった。後から思えば、何か運命のようなものが引き寄せたのかも知れない。
いつものように、全く変わらない楽しい会話。そして美味しい食事。それは前触れもなくやって来た。あ、Yちゃんだ。全く突然のことだったので僕は動揺していたのかも知れない。いや、きっと動転していたんだろう。妻はじっとこちらを見ている。僕は妻とYちゃんを交互に見ることしかできなかった。
ああ、そうか。君は今日もここにいたんだ。ずっと、いつ来るかも知れない僕を待っていてくれたんだ。ありがとう。目の前の妻はいつの間にか微笑んでいる。きっと僕も嬉しそうな顔をしていたんだろう。
あの当時の幸せな気分に包まれて。久しぶりに会ったYちゃんはあの頃よりもちょっと疲れているようだったけど、それが気のせいだって事はすぐに分かったよ。君は全く変わってないね。きっと僕は変わってしまったけれども。
あれからいくつかの出会いと別れがあったけれど、こうやってもう一度Yちゃんに会えたから。これもきっと運命なんじゃないかと思う。でもこれが本当に最後になるんだろうね。だって、Yちゃんはもういなくなってしまうんだもの。
沢山の想い出をありがとう、Yちゃん。きっと忘れない、君のこと。
一週間ぶりのポッサムチプは旨かったです。
今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888
前回のあらすじ:
情熱と体脂肪を燃やすため、小一時間ほどの燃焼運動・ブラブラ散歩の後、更なる食欲を燃え上がらせ粉モノを貪り喰らう七人の勇者達。その戦いはお好み焼だけで終わる訳はなく、いよいよ次なるステージ「昼間っから立ち呑み」という餓鬼道へと突き進んでいくのであった。明日の日本は君達の肩に全て掛かっているんだ!負けるな!我らの食欲廃人の戦士達!!
と、適当な事を書きつつ。実はこの立ち飲みのお店、我が家から極ご近所。何度も前を通りつつ、なかなか入る機会に恵まれていませんでした。ええ、目一杯心惹かれるお店です。せっかくの機会ですから私は無駄にはしませんぞ。
といいつつ、ここで御料人様とぜんちゃんはお別れ。先に帰って休むとおっしゃる御料人様。何だかお疲れのぜんちゃん。またの機会に行きましょう。ということで五人になっていよいよ戦隊モノの特撮喰い。
いや、立ち飲みですから食べる方にそんなに期待はしてま…。あ?何?この充実の食べ物メニュー。取り敢えず駆けつけ三杯、冷酒など勝手に注文して、ツマミは鳥頭の人お任せ。ママカリと蛸の煮付け。うわ、旨。
日本酒ちびちび、ちょいとつまんで、さて、あ?何?シャンパン呑んでるの?ちょっと頂戴。いや、これはチーズが欲しいね。ということで更に肴は増えていく。うん、旨いねぇ。酒がすすむねぇ。お酒もう一本ね。
何でも予約しておけば、フルコースでイタリアンだかフレンチだかが喰えるという。立ち飲みじゃない。これは立ち飲みじゃない。と思っちゃいます。だって、私たち座っているし。ちょっとだけテーブルと椅子もあるのね。
てな具合で実にいいお店。これはアレですよ。次回はガッツリといかねばね。で、更に肴が増えていく。乾きものにローストポーク。このポークがまた。実に旨いんだ。ちびちびと日本酒呑みながら、なぜかよく合う。あ、お酒もう一本ね。
ああ、もう幸せ。幸福の一時だね。さて、ではそろそろ次の店へと向かいましょうか、という訳で御馳走様。満足。実に満足。どのくらい満足かというと、お勘定を皆さんで割りましょう。という時の値段に満足。
お一人様1,200円と少し。え〜〜〜!マジすか。安いわ。だってね、ローストポークなんて二人前ですよ。んで、結構しっかりと呑んで喰ってですよ?ああ、もうコレは仕方がない。これからは時々お邪魔させて頂きます。
ここでメールが届きます。御料人様から。何でも道に迷ってしまったそうで。それは大変。すぐに助けに行きますよ。すみません、私、御料人様救出に向かいますので、ここで失礼させて頂きます。待ってろよ!今、助けに行くぜぃ!
地下道は実に複雑な地形ですから。
古いからといって莫迦にしてはいけません。楽しいのです。
今回のお店:居酒屋「タヴァーン・ザ・カネサ」
兵庫県神戸市兵庫区塚本通6-1-16
TEL.(078)576-4323
薪でお好み焼。この甘美なる言葉に導かれ、去る土曜日に行って参りました、ご近所の旅へと。前日、前々日に頭のネジが二・三本足りない勢いで焼肉を喰った翌日にお好み焼を喰うという、中性脂肪を恐れぬ暴挙。
ま、そうは言っても、ただ暴食するだけではゲイがない。そこで、小一時間ほどウォーキングがてらこの方とその同行者様と歩いてお店まで行ってみました。途中で発泡酒呑んだりしましたが、特に問題はなく。
今回は食の冒険者達六名様とご一緒だったのですが、現地集合ということで直接現地へ、行ったら近くの駅集合だったらしいです。しらんがな。いや、知ってたけど忘れてたみたいです。
そんなことはよくあること。なので先に喰いましょう、と御料人様と合流して、先着四人で喰い始め。まずは「チャンポンモダン」と「かいやき」と「ずりいため」と「げそいため」から。あ、その前にビールね、ビール。
で、かんぱ〜い!ってところで、あっという間に「ずりいため」と「げそいため」がやって来ます。うわぁ、薪の鉄板は火力が強いから、とは聞いてましたがこれは早い!お見事です。ということで頂きます。
ああ、こりゃ旨いわ。モヤシもたっぷりで、ニンニクまで。これをツマミにビールを呑もう、あれ?もうないよ。すいません、もう一本!え?モダンも焼けました?頂きます。いやっほ〜い。
チャンポンはスジ、エビ、カイ、ゲソ、ブタが入った本格派。そうそう、モダン焼ですが。これはお好み焼の生地でそば焼をくるんだ(といっていいのかな?)もの。大阪のお好み焼と違って生地にキャベツをのせて、その上から生地をかける神戸独特のお好み焼だからこそ出来る芸当。
これが旨いんだ。広島風とも大阪風とも違う、独特のお好み焼。で、「かいやき」やって来ました。この貝がオオガイなのです。壺焼きといえばサザエというのが世間一般かと思いますが、神戸で壺焼きといえば、この「オオガイ」になるのです。
これがまた酒の肴に旨いんだ。って、あれ?もうないの?ビール。ああ、もうドンドン呑んじゃえ〜、ってところで更なる参加者、お嬢様と大御所が合流。うん、店の外で写真撮ってる不審者がいるなぁ、と思ったら案の定お仲間でした。
じゃあ、仕切直しでかんぱ〜い!え〜と、げそいためとずりいためと…、さっきも喰ったけど、仕切直しね。で、「チャンたま」と「かいやき」と「すじやき」。おう、チャンたまが気になっていたのです。
チャンポンと玉子ね。更に「そば焼二つ玉」も投入。いよいよ暴走ですよ。というところで更にもう一名参加。総勢七名揃ったところで仕切直しでかんぱ〜い!って、一体どこまで呑んで喰うのか。
更に「モダン焼」が追加されて、え〜と、まだ何か喰ってましたね。そうそう、「そばめし」でした。これが二人前。え〜とね。他にも何か注文したのです。多分、既に10人前以上の注文が…、ま、いいか、土曜日だし。
更に数本のビールを頂いて。こりゃ喰いきれないでしょう?と思ったのですが、全く問題なく完食。というか、まだ食い足りないかな?どうしましょうか?そりゃあ行くでしょう?ということで、またまたぼちぼち歩いて兵庫駅まで戻りまして。ここから立ち飲みへと展開していくのです。
宴はまだ始まったばかりですぞ。
え〜と。また続きます。
今回のお店:お好み焼「高砂」
兵庫県神戸市兵庫区和田崎町3-4-9
TEL.(078)681-2299
さて、前回の続き。かっ飛ばして参りましょう。いや、まぁ、喰う方は思い切りかっ飛ばしてきたのですが。何と言っても、今回のメニューでは、肉が二十種類以上出て参りましたから、憶えきれるはずもなし。
それでも辛うじて、メニューを写してきたもので検証しているのですが、はて、この肉はどれだっけ?というものが続出する有様。その上、撮り漏らしなどもあったりして、申し訳ないのですが、ここからはメニューの羅列になりまする。
塩の赤身たち。ヘレ・ヘレ耳、但馬ロース・耳、この辺りは言うまでもなく、見事な肉。サシが入っております。美しい。味の方も、もう。ワサビで頂く肉ってのもオツなもんですね。と、この間もトンドン酒がドンドン空いていきます。
実は、一品ずつ説明してくださっているんですが、もう、喰う方焼く方に忙しくて聞き流しちゃいまして。で、よく見るとメニューに載っていない肉。う〜ん。ミスジかな?いや、よく分からない。よく分からないけど旨い肉。
そういった肉をがんがんと網に乗せては喰っていくという幸せな流れ作業をもぐもぐとこなしつつ。いよいよタレものへと突入準備が始まる訳です。
タレのラインナップは、ハネシタ、かいのみ、ハラミとやって来ます。あ、残念ながらこの肉達の焼く前の勇姿はございません。撮り損ねました。でも旨い肉でしたよ。美しいまでの盛り具合はこちらでご覧下さいませ。
さてさて。今回のイチオシ。といいますか、わはははは、なメニュー。タレ漬け込み三種盛り。これが物凄いことになっております。えっとね。まさにキングオブ焼肉といっても過言ではない。そんな贅沢肉。
肉は、うちひら、ブリスケ、赤ツラミと焼肉心を刺激してあまりある三種。コレがねニンニクの効いたタレでしっかりと漬け込まれている訳ですよ。それも、小さくカットではなく主に一枚肉として。
それを焼き網にデロリンと置きまして、焼けてきたところをハサミで切ってわしわしと。何て言うかなぁ、こう、ケダモノ気分でコンニチワ、とでもいいましょうか。食欲が止まらないのです。
う〜ん、狂気の凶器で狂喜乱舞とでも表現しておきましょうか?というか狂いすぎですが、そのくらいの勢いだけはお伝えしたい。この七人前の肉三種と辛口ホルモン盛りだけあれば、二人で大満足です。
というか、これ正式メニューにしましょうよ、と懇願しますね。本来の赤身肉であるウチヒラやブリスケなんて、タレで漬け込むと旨味がガッツリと染み込んで、淡泊な肉質が全く別の新しい焼肉へと進化するのです。
もう、本当にノックアウト。上品な塩、そしてしっかり味わうタレ、そこへ来て野性味溢れた漬け込みと来れば、後は。そういつものホルモン盛り(辛口)で〆ましょうかね。うん、普通はホルモンで〆たりしないね。オニイサン間違ってる。
でもね、生→塩→タレ→漬け込み、とコース料理の如く肉を喰えば(あ、そういえば最初にキムチとナムルもありました。あと、ねぎサラダも。)、そりゃあデザート代わりにホルモンがね、旨いよね。喰うよね?普通。
とまぁ、心の言い訳をしつつ。最後に誰かが冷麺まで追加してましたが、あ、アイスクリームも食ってたぞ。コイツらどんな食欲しているのやら…といったところで御馳走様でした。いやぁ、満足満足。
今回の収穫としましては、漬け込みがやはり旨いということ。それも赤身系の漬け込み肉はかなり旨い。これがマッコリやトンドン酒に見事に合いますね。で、結局呑んだ本数7本。ってことは一人一本計算ですか、そうですか。
なんでも、お店の最高記録だそうです。うん、そんなに呑まないですよね。莫迦ですよね莫迦。食べ切れなさそうな肉を喰いきって、その上に店中のトンドン酒を呑み切らんがばかりの勢い。
ここまでやればむしろ清々しいと胸を張れますね。
それにしても、本当に旨かったです。酔っ払いには勿体ないほどに…。
今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888
こんにちわ!莫迦の祭典主催者のてつやです。はい、昨日は実に莫迦でした。どのくらい莫迦かというと、きっと食べきれないから持って帰りますね〜と宣言しながら全部喰った、という例えようのない莫迦。
今回は初めての方と、いつもの莫迦が混在する会ということで、メニューの方もよろしくお願いしていた訳ですが、よろしくされてしまいました。まずは生もの。レバー・ハラミ刺・センマイ・ミノ湯引・ハート・ハネシタ・牛刺(ひらかわ・うちひら)と豪勢。
さて、いつもメニューの名前を覚えていないことで有名な私が、何故こんなにもすらすらと書いているかというと、なんと「ポッサムチプSPメニューの罠」なんてものが張り出されてまして。いや、これはありがたい。
もう、これをレギュラーにして欲しいと熱望するような品揃え。そしてそのお隣には仔牛登記証明書まで。いやいや、これは楽しい。今日は佐賀牛なのですね。お名前は「ゆかり」ちゃん。え〜と。名前をきくと喰い辛いじゃないですか。
ということもなく。美味しい。ハラミ刺旨い。牛刺しも旨い。脂肪過多な血液に嬉しい赤身の刺身。堪らんですよ。ワシワシと喰らうのですワシワシと。しかし、6人テーブルに8人で肉を囲んでもりもり食っているってのは他の方からはどう見えているのかしら?
ふと周りを見回すと満席。そしてみんな似たようなもんです。がっついてますわ。では気にせずに。続いては塩にいってみよう!ということで焼きシャブ。あのね。焼きシャブってのは今やそんなに珍しいメニューじゃないですよ。
ところ今回の焼きシャブはミノとセンマイ。うわぁ〜すげぇ。ミノは軽く炙って頂くとじゅわりと脂が染み出して実に旨い。そしてセンマイ。こちらは、あの雑巾みたいなヒダの部分だけをべろんと炙って。ほう、これもなかなか。
大抵、センマイ焼きってのはヒダの部分だけが焼けすぎる傾向にあるのですが、このヒダだけを食べるのならば焼きシャブってのはありですね。うん、旨い。そして素敵な食感。さて、当たり前ですが肉の方はまだまだこれから。
どか〜んとやってきたのは黒毛和牛の塩タン。まるでタンステーキのようなそのお姿に圧倒されつつ、焼く。喰う。旨い。これだけ分厚いと気分がいいのです。さすがに七人前の肉ですから見た目も圧巻です。
さて、続きましては塩ホルモン。赤ツラミ・小腸・ハチカブ・アカカブ。小腸やハチカブはお馴染みなのですが、相変わらすよく分からない部位の赤ツラミ。こりこりとした食感と脂と赤身の旨味が堪らんです。
そしてアカカブ。恐らくアカセンの管の辺りと推測しますが、如何せんお店が満席な上に、私たちの特別メニューのためにご主人大忙し。詳しく聞くことが出来ませんでした。またこの辺りの確認にお店に行かねばなりません。
とまぁ、どんどんと肉がやってくる、取りあえず写真に納める、焼く、喰うを繰り返した訳です。あ、ここで約半分です。これから折り返して更に塩とタレがやってくる訳ですが、本日のひとり言はこの辺りで。そろそろ時間が無くなってきましたので続きは明日以降に。
今からお好み焼で昼酒に行ってまいります。
焼肉あれだけ喰った翌日に…、という莫迦の上塗りです。
今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888
本日はポッサムチプで焼肉と決定しております。先週から予約してますので、さぞや美味しい肉が喰えることでしょう。別に前もって予約しなくても旨いですけれどもね。何一つ心配する要素などないのですが…。
でも、ほら。初めてのお客様もいらっしゃる訳ですし、一応念のため。確認しておかないとね?主催者は辛いですわ。ああ、辛い辛い。ということで昨夜、お肉チェックに行ってきました、ポッサムチプさんへ。
この間の健康診断で懸念していた尿酸値に朗報がもたらされたのですから、ホルモンは食い放題なのです。あ、食べ過ぎはいけませんがね、ええ。ということで、昨夜は翌日の事もあるので少なめで。
生は取り敢えず全部盛り。コレは基本。量は少なくして頂きましたが。そのお陰で生レバーを食べられず。すみません、レバーだけ追加お願いします。結局喰うのです、いつものように。
で焼きものもハツ。脂付きハツだけにしましょう。タレと塩?え〜と、この間の出汁醤油でお願いします。あれ、滅茶苦茶旨かったですから。で、今回もしっかりと旨い。実に旨い。この脂がね。旨いの。
さて、ここで明日のメニュー用なのか、ウチヒラのお味見。肉です。まさに赤身肉。サシの欠片も入っていないこの肉が塩で喰うと旨い。まぁ、あまりにあっさりとした肉なので、普段からサシや脂にまみれていると淡泊すぎるかも知れませんが。
あ、でも中性脂肪を落とすには、この辺りのメニューも組み入れて食べるといいのかしら。そうすれば、更に健康を得られるのかしら、などと一人妄想が暴走したりしつつ。それでもやっぱりホルモンは頂きます。
普通に辛口ホルモン盛り。コレだけは食べない訳にはいきません。刺盛りと辛ホル盛りがなくては私のポッサムチプは始まらないし終わらない。そんな感じ。うは、旨めぇ。堪らんぜぇ。
さて。ここでご主人と翌日の打ち合わせ。人数と時間をお知らせして、お肉はどんな感じでしょうか?などなど。ホルモンも赤肉も既に注文済み。で、当日いいのがあれば引っ張ってきますよぉ、とチカラ入ってますねぇ。これは楽しみです。ということで、しっかり連荘で喰ってくることにします。
相変わらず莫迦が止まりません…。
量は控えめにね、ええ。努力目標ですが。
今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888
今年初の岩牡蠣喰いました。幸せです。
ということが、土曜日にありました。雨の降る中、所用で夕刻にお出かけしたのです。で、韓国料理のお店に行こうかしら、それとも焼肉にしようかしらと、健康診断で飛んでもない結果を叩き出しながら懲りない私なのですが、ふと、和食に心惹かれまして。
そうそう。和食なら中性脂肪も摂りすぎませんし、ヘルシーじゃあないですか?そして、痛風などの危惧していた病気関連も大丈夫ということで。早速御ビールを頂きましょう。そう、和食で。
実は、丁度帰り道に「神戸料理道場 雄司」があったのです。私というよりも、御料人様が行きましょう、という提案。行きますとも。焼肉の喰いすぎを懸念している私ですから、和食といわれればホイホイと。
ひょいと覗くと座敷は満席ですがカウンターは誰もいない。こういう時はど真ん中を独占。いいねぇ。ネタケースを見放題。が、のちのちこれが敗因となります。ま、それは後のお話。今、大切なのは目の前の…。
そう、岩牡蠣。もうね。この岩牡蠣さえあれば特に希望はございませんよ、アタクシ。ということで早速ご注文。う〜ん。これこれ。今年最初の岩牡蠣とのご対面。流石にシーズン初めだけに小振り。
味の方も、そりゃあ旨いですよ。でもね、あのブリッと感が足りない。まだまだ若い岩牡蠣くんなのです。あ、そうか、切っているから余計にそう感じるのかも知れないですね。今度は丸ごと頂くことに致しましょう。
ということで、続いては春といえば筍です。筍の木の芽和え。あ〜旨い。やっぱり筍って季節に喰うもんだねぇと実感。でもって菜の花の胡麻よごしなんてのも喰いまして。普段からこういう食生活なら中性脂肪も…げふげふ。
そして刺身なども。「今日のオススメは、シマアジとハマチと鯛と…あ、全部盛り合わせようか?」はい、お願いします。ってんで盛り合わせ。ああ、もう最近はどこのお店でも盛り合わせて頂いてますね。
段々とメニューを選択する能力が退化してるんじゃないかと心配になるほど職人さんにお任せしちゃうのです。刺身、旨ぁ。しっとりとした魚の旨味が堪らんです。なので日本酒をば頂きます。もう痛風も血糖値も怖くないから。
く〜〜〜〜っ。五臓六腑に染み渡るってもんですな、旨めぇよ。酒は瀧鯉、常温で。雨が降ってるからぬる燗でもよかったのですが、大将が「常温で!」とおねぇさんに指示してらっしゃるので逆らいません。饗されるまま頂きます。
ああ、幸せ。幸せってのはこんな近所で店開いてたんですねぇ。と、この辺りから、大将の手が空き始めたのか怒濤の「これどう?」攻撃が。いや、ほら、中性脂肪がね、異常値なんで節制するようにね、ほら、え〜と鱚の天麩羅下さい。
ああ、何ていうことでしょう。カウンターど真ん中ってのはこういう誘惑がめくるめく訳ですよ。だってさ、旨そうだから抗えないでしょ?ついつい喰いすぎるんです。もうそのまま茄子の煮浸しなんてのもお願いしちゃいまして。
ま、ほら、魚と野菜だし(貝もあるけど)、大丈夫。ヘルシーだよ、うん。と自分を励ましつつ美味しく頂く訳ですよ。お酒なんて実に旨い訳。お代わりしちゃおうかな?と思うのですが、ここは節制節制。
「さっき出来たてのスジ煮込み、旨いよ」といわれて、はいよろしく、と元気にお返事するよい子の私なのですが、そろそろ喰い過ぎてきました。御料人様は、もう結構、とのことなので、アタクシ一人で黙々と頂きます…で、旨めぇ、これ旨めぇ。
鬼筋のところが少なく、比較的柔らかい肉々した感じですが、これがまた、日本酒に合うわ合うわ。いくらでも喰えちゃうね。でも、この辺りで〆の注文をしましょうか。ええ、いつものアレ。鰺の棒寿司。
もうね、この店に来たらコレを喰わずに帰れましょうか、というメニュー。お願いします。ああ、旨かったなぁ、後はご飯で終わりだなぁ、てな事を考えていたのですが。ええ、この時は間違いなく幸せでした。美味しい鰺棒も頂いて。
でもね。少し前にやってこられたご婦人のお二人連れ。この方々が注文するのが「穴子」だそうなんですよ。ひょいと小耳に挟んで、がっきと盗み聞きしていると、なんでも穴子一匹料理するとか。ほ〜。
それはスゴイね。ていうか、取り出した穴子生きてますやんか。一匹丸ごと、え〜?何々?すげぇ気になるって。へ〜穴子尽くしですか。参りました。次回、次回こそはその穴子尽くしってヤツをお願いしますよ。ということで本日ここまで、御馳走様でした。
しかし何ですね。これから帰ろうというところでそんなゴージャス情報を耳にすると、もう、今度はいつ行こうかとオラ、ワクワクしてきたぞ。うん、でもね節制しなけりゃいけないのです。だって。
金曜日に豪華ポッサムチプのディナーを予約してますから。
ああ、また中性脂肪が、中性脂肪が。
今回のお店:神戸料理道場「雄司」
兵庫県神戸市兵庫区大開通2-3-23
TEL.(078)578-8610
実は、ゴールデンウィーク前に健康診断ってのにオトナになって以来、はじめて行ってきたのです。ほら、何ていうんですか?結構なお年頃になってきまして、色々なヤマイに対してちょっと自意識過剰になっちゃった訳です。
で、ご近所の病院様で検診ってヤツをお願いしてまいりました。いわゆる血液検査とレントゲンとを撮って頂き、結果はゴールデンウィーク開けに。世間では楽しい楽しい連休だっていうのに、私は結果待ち。いわゆる針のむしろってぇヤツです。
さて、その結果ですが。賢明な読者の皆様のご期待に添えず申し訳ありません。ワタクシ、尿酸値に異常がございませんでした。ええ、痛風の恐れ無し、というお墨付きを頂いてしまいました。やっほほぉ〜い!
ね、ね、ね、聞いて聞いて。尿酸の正常値が7.0mg/dl以下なのね。で、私の数値は4.2。もうねすっげ〜正常なの。世間の人たち(主に一緒に焼肉行く人たち)は8とか9とか10オーバーなんて事になっているのに私、4.2。ひゃっほ〜!
血糖値の方もきっちりと正常だったので、私が恐れていた病気系は取りあえず回避されました。嬉しい。何はともあれ嬉しいのです。
さて。そうはいってもアレです。普段からあんなに焼肉を喰って酒をくらっている人間が、全くの正常な体な訳はございません。ええ、異常値もしっかりと頂いてまいりました。γ-GTPと中性脂肪。
まぁね。若かりし頃からきっちりと酒を呑み続けておりますから、肝臓に負担がかかっていない道理がない。ってか、当然といえば当然の結果。正常値の倍ほどの数値をはじき出しました。とはいえ、節酒すれば大丈夫な程度とのことなので、これからは休肝日でも設けて肝臓を休ませましょう。
が、問題はそちらではなく中性脂肪。実は結果を聞きに病院へと行った際に、いきなり血圧を再測定されてしまったのです。え〜と。何があったのでしょうか?で、お医者様から結果発表の時に明らかになりました。
中性脂肪の数値。通常の10倍。血液の肥満症。いやっほ〜い!隠れデブ認定!いやぁ、やっちまいましたね。もうね、笑うしかない。そうか、やはりダイエットか。
ということで注意事項など色々とお聞きしまして。「何か聞きたいことは?」と逆に質問されましたので、一応。一応聞くことにしました。「あの〜。検査の前日に焼肉たらふく食って酒もかなり呑んだんですが…」と、お医者様の反応は「それか〜!」
どうやら、前日の焼肉の喰い過ぎがそのまま中性脂肪に跳ね返った模様です。というのも血圧が正常、その他の数値も正常なのに中性脂肪の数値が余りにも突出していたので、血圧など測り間違いかと前述のように再測定されたようです。
ということで、基本的には晴れて健康体(酒は控えますが)と認定されました。いやっほ〜い!これで気兼ねなく旨いものが喰えますがな。嬉しいですがな。
これから健康診断に行かれる方には、これだけは言えると思います。前日の焼肉はほどほどに。でないと、私のように無駄にどきどきさせられることになります。むしろ、私がお医者様をどきどきさせたのかも知れませんが(検査失敗もどき)。
健康体が証明されたので早速焼肉喰いまくってまいります。
もう痛風なんて怖くありませんよ、ええ。
来週の金曜日に焼肉を喰いに行きましょう、というお誘いを受けまして。いいですねぇ、そうしましょう。では早速予約のためにお店へ行ってきます。ええ、予約ですよ。そしてお店の下調べ。日曜日に行ったばかりのポッサムチプさんですが。
まぁあれですよ、単なる言い訳なのです。肉喰いたかったの。で、我が御料人様とぜんちゃんの三人で頂きました。そういえば、最近ぜんちゃんとご一緒してませんでしたねぇ、てな具合でまずは生から。
生の全部盛り。今日のオススメはブリスケだそうです。ブリスケが三種ほど生で入っております。お味の方はまさに赤肉の刺身。美味しいです。が、サシの少ない肉質だからか甘みが少なめ。これはユッケにいいのではないでしょうか?
あっさりと食べられるので、盛り合わせの一品には非常にあってますね。で、今回から調味料の皿が変わってました。カッコイイ。というか、綺麗。こういうシンプルなデザインって好きなんですよね。機能的で。
難点としては、でかいので邪魔って事くらいですか。ある意味致命的ですが、いつも生を食べ終わる頃に焼きものを注文しますから、案外大丈夫なんですけどね。生→塩焼→タレ焼→麺orご飯ものというコース形式になっていますので。
さて、遅めに行ったおかげか、比較的お店の方も余裕があるようで(席はほぼ満席でしたが)、今からこれ切りますけど、とご店主から見せられた肉塊。薄く切りますからどうですか?頂きますの即答。
いやぁ、肉ってヤツは塊で見てしまうと本当に「オラ、ワクワクしてきたぞ」になりますね。このクラシタをガッツリとカットして頂きましょうか。いや、薄く切ってくださいね…。最近本当に喰いすぎです。
やって来た肉は270g(公称)だそうです。まぁ、普通に焼き網の3/4位の大きさ。これは焼きやすくていいですねぇ、ってでかいよ。サシ加減は実に素晴らしく美しく、決して脂っこい肉じゃあありません。
これを一気に網で焼く訳ですが、これがまた、当たり前といえば当たり前ですが、一気に焼き上がる訳ですよ。そう、270g(公称)の肉が一気に。よく、注文した肉を、ざばっと網に乗っける人がいらっしゃいますが、それと同じ状態。
もうね、焦げる前に喰わなきゃいけない、ってんで大忙し。塩だったのが幸いで、焦げることはなかったですが、あっという間に三人で300g弱の肉が食い尽くされるという超常現象を引き起こしてしまうんですな、これが。
いやぁ、満足満足。というところで、本日の黒板メニューであるところの脂付きハツの登場と相成ります。脂付きハツ。この甘美にして優雅な趣のホルモンは、ハッキリ言ってこのポッサムチプにおいて最強メニューじゃあないでしょうか?
というのも、普段からハツ刺の旨さでは定評があるんですよ。しかも脂付きのハツは、その新鮮さで脂部分の甘さがしっかりと味わえるという秀逸なメニュー。これは黒板メニューにある時に是非喰ってみてください。何というか、焼ハツに対するイメージが一変すると思います。
とまぁ、あまり他人様に勧めていると自分の取り分が減ってしまうのですが、ホルモン系ってやつは、回転が速くなるほど新鮮なものが入ってきますから、それはそれでいいかな、と思ってしまうのです。
今回のハツは、特に旨かったのです。そう、味付けが。普段は塩かタレなのですが、今回ご主人のお薦めで頂いたところ、ダシ醤油とカイエンペッパーという合わせ技で。もうね、ビックリですよ。
昆布の効いたダシ醤油が実にハツに合うのです。やや甘めのダシ醤油にカイエンペッパーがぴりりとアクセントになって、もうこのまま。そう何一つ味付けする必要なくこのまま食べるのが最高。幸せ。堪らんですよ。
と言いながら、辛口ホルモン盛りにもさりげなく脂付きハツが入っている辺りがさすがです。ええ、こちらも完食。旨い。というところで、ちょいとお試し下さい、とやって来たのは先ほど刺身でも頂いたブリスケ。
これが四種盛りになってやって来ました。各々少しずつ違う場所を一人に一切れというお試しサイズで。実は先ほどの刺身の時に思っていたんですよ。焼いたらきっと旨いと。う〜ん、これは楽しみ。
早速焼きながら、喰いながら。予想に違わず焼いた方が旨かった。確かに生であっさりと食べるのも悪くはないですが、焼くと肉汁がしっかりと染み出し、肉の赤身の旨味が味わえます。うは、旨。
更に、真ん中の塊。これが貴方。でろでろっと伸ばすとまるでナマコのような。このまんま、当然のように網に乗せて焼き、そしてハサミでぶつ切り。スジっぽいその肉は、見事な旨味の塊。こういうしっかり派の肉は噛めば噛むほど旨いのです。
ガッツリと包丁が入ってますので、噛み切れないこともなく実に旨味を楽しませて頂けます。で、これってどの辺りなんですかね?かぶりになるんでしょうか?ああ、今度食べる機会があればしっかりと聞いておこう。
と、またしても焼肉を喰うための言い訳を探している訳ですが、この辺りで〆ましょう。最後にピビン麺を頂いて御馳走様でした。結局今日もしっかりと喰らわせて頂きました。旨かった。大満足。
さぁ、これで来週の週末も楽しみになってきましたよ。
忘れずに帰りに予約入れておきました。
今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888
ゴールデンウィークはいかがだったでしょう?私は初日に京都・南山、最終日に地元ポッサムチプと焼肉に始まり焼肉に終わりました。有意義なような通常通りのような。まぁどちらも非常に旨かったので言うことなしです。
まる芯のステーキだとか、かぶりのカッパだとか、ネックだとか、なぜか非常に上質のホルモン盛りだとか、そういった旨い肉で長期の休みを締めくくれたことは非常に幸せなことです。
ちなみに最終日は七日だったのでチマキは食べませんでした。チマキといっても肉なのであまり関係ないのですが、その辺りは国民的行事を意識した、ということでよろしくお願いします。
さてさて。日頃から食べ過ぎ感の強い暮らしぶりの我が夫婦。この休み中はしっかりと歩きましょうということで、自宅から二駅ほど遠回りしながら歩いてみたり、商店街をブラブラと探索してみたり。
さて、そうしているとお腹も減ってくる。二〜三時間も歩いているのだから、カロリーも消費するってもんです。で、何かないかと探してみれば、どこからともなくソースの香りが。ということでお好み焼に決定。
その素敵な佇まいに心惹かれて、こんにちわ。がらりと扉を引けば、そこは魅惑の下町お好み焼空間が広がります。テーブルについて、さて何を頂きましょうか、まずはビール下さい。
ほら、お休みじゃないですか。ということはアレですよ、昼酒O.K.なのです。もう一駅以上歩いてるんだから、これは立派な小旅行。ということで当然の権利なのです。オトナの権利。主にダメなオトナのトッケンです。
で、食べる方はといえば、ここはやはり「モダン焼き」でしょう。具の方はスジでお願いします。ついこのあいだ食べたぼっかけモダンのソバが思いの外細うどんだったので、今回の中華ソバはちょいと嬉しいのです。
やはり、自分の中ではこのシコシコ中華蒸麺がモダンですね。うん、旨い。実に旨い。ソースは勿論ドロソースのみで。あまりかけすぎるのもどうかということで薄めに。ああ、旨い。これこそがモダン焼。
更にタコ焼きもいってみましょうか。こちらのお店では「たこなべ」というのですか。特に鍋で出される訳ではなく、ゲタに乗ってますね。で、当然のようにソースをかけて出汁で頂きます。
残念なことに出汁が熱かったので、ちょいと冷ましてから。あ〜これこれ。昔ながらの神戸のタコ焼きです。これが喰いたかったのですよ。ソースと出汁と玉子と蛸が奏でる味のハーモニーこそが、今私が食べたかった「タコ焼」なのです。
いやぁ、御馳走様でした。このお店、駅から結構離れていますが是非また来たくなります。素晴らしい。非常に愛想のいい接客といい、常連さんまで一見の客である私たちに気をつかってくれるところといい、町ごと愛してしまいます。
ということで、腹もくちましたし更に探索の旅は続きます。普段歩かない道を選択して、どんどんと遠回り。寄り道にこそ新しい出会いがあるというものです。そう、本当に出会いがありました。
どういう訳だか韓国惣菜店や焼肉店が密集している一角。ははぁあん。さては私たちに内緒でこの辺りでみんな旨いもん喰ってるな、と思わせるお店の風格。次回はこの辺りを中心に開拓していくことを誓いつつ、帰宅しました。
きっちりとキムチとナムルを酒の肴に買い込んで。
休日の酒は薬と同じ。
今回のお店:お好み焼「駒福」
兵庫県神戸市長田区久保町9-1-20
TEL.(078)691-0505
行ってきました京都まで。そう、利き肉という恐ろしくも魅力的な企画でうかがったことのある「焼肉 南山」さんへ。今回の目的はホルモンたち。それも「いわて短角和牛」と「八千代黒牛(F-1)」です。うひょ〜!
というもの、前回の利き肉で、その肉質の良さで大絶賛だった椎名牧場直送の八千代黒牛のタンとハラミが入荷。さらにはいわて短角和牛という、ま、はっきり言って特選黒毛和牛よりもレアな牛のホルモンが入るのです。喰わずにおれましょうか。
ということで、個人的な用件が高槻(京都と大阪の中間)でありましたので、それと絡めて連休の予定とさせて頂きましょう。
が、思わぬ出来事。なんとその用事先で寿司を出されちゃいました。いや、焼肉を死ぬほど喰う予定だったので、いらないと言っていたのに。どうやら全ての人々にとって私たちは「無駄に大食漢」というイメージが固まっているようです。
とはいえ、肉は別腹。南山で早速頂きます。はい、途中経過は省略。必要なのは肉情報のみ。とうことで頂きます(強引)。
まずは生肉。生ホルモン。本日のメニュー見せて頂きます。ほほう、短角牛の「ハラミ」「生レバー」「生センマイ」「生ハート」ですか。これを一品ずつ食べると、後が困る。きっと焼き物にまで胃袋が耐えられない。
ということで、「すみません、これ全部盛り合わせになりませんか?」とお聞きしたところ、作って頂けました。ありがとうございます。ごり押しこそが私の得意技。で、頂きます。ええ、いただきますとも。いやっほ〜ぃ!
全てのホルモンは新鮮。以前こちらで利き肉した際の短角牛の評価が非常に高かっただけに期待していたのですが、思った通りの旨さ。和牛にありがちなねっとりとした風味は無く、比較的淡白な生のホルモン。
特にレバーが旨い。淡白なだけに雑味が少なく、無駄な脂肪の感触もなく。特に、今回は鮮度が非常に高いそうなのできりっとした旨さ、とでも表現しましょうか。ただ、全体に淡白なだけにセンマイは少し物足りなかったですが。
それも不味い訳では決して無く、味が足りない、という表現が正しいのでしょうか。もっともセンマイはその処理過程で水(もしくはお湯)の使い方次第で味が変わっちゃいますから、肉そのものの味なのかどうかは、私ごときでは分からないのですが…。
あ、そうだ。ハラミ。これ旨かった。何となく、普段食べているハラミよりも繊維がごつい気がしたのですが、これがなかなかハラミの刺身らしさ満点の短角牛のハラミですか。旨い。生は格別に旨かった。
今回は生でホルモンだけ頂いたのですが、恐らくこの赤肉は素晴らしい旨さだと想像がつく旨さ。次回、機会を見つけてまたうかがわせて頂きます。というところで続いては焼き物へと。やはりほら、焼肉ですから。生だけで終わっている場合じゃない。
と、ここまでは「いわて短角和牛」を楽しませて頂きました。続いては椎名牧場直送の「八千代黒牛」を楽しませて頂きます。
この八千代黒牛。前回はじめて頂いたときに、ビックリするほど美しく、そして旨かったのです。黒毛和牛の処女牛よりも旨かったと思います。その見事な肉質に椅子から転げ落ちそうなほどに。いわゆるカルチャーショックですね。
これがF-1の実力かと心底恐れおののいたものです。ちなみにF-1ってのは黒毛和牛とホルスタインなどの乳用牛との一世代限りの掛け合わせです。これがまた、和牛A-5といわれるような高級牛と決して引けをとらない旨さなのです。
とまぁ、いつまでも引っ張っている場合じゃない。前回食べたのは全て赤肉。ということで今回はせっかくなのでタンとハラミを堪能しましょう。ええ、本日ホルモン三昧です。まずは厚切り塩タン。
厚い。カットが厚いと心も熱い。「軽くあぶって頂ければいけると思います」とのことですのでその通りに。うん、旨い。刺身で喰っても旨そうなタンですから、この喰い方に間違いはないでしょう。が。
ずっと前に大阪は「やまがた屋」さんで教えて頂いた“パンパンに焼いたタン”というのを思い出し。更に自分たちでもしっかり焼ききったヒレ肉の旨さを体験しているだけに、一度試してみましょうか、としっかり焼いて。
これがまた。旨い。表面が焼かれてぎゅっと締まってくるのに、中の肉汁があふれ出そうと膨らんでパンパンになったタン。これをうどん一本程度の赤い芯が残る程度で食べれば、至極の旨さ。うわぁああああああ。旨ぇえええええええええ。
これ最強。タン自体の肉質にもよるとは思いますが、このタンはこの焼き方推奨です。やまがた屋さんに感謝!なのです。私の焼き知識は、焼肉店主によって育てられているのです。ま、時々適当に好きなように喰いますが。
そのまま、タン下へと突入。これも堪らんですよ。タンルートとは少し部位が違うのでしょうか?それともカットの具合でしょうか、コリコリ感が少なめ。味はあっさり。塩を効かせて喰えば香ばしさが溢れんばかり。旨い。
続いてのハラミ。これも旨い。やや繊維の荒く感じるハラミ。短角牛ほどではないですが、比較的あっさりと、それでいてハラミの味の主張は忘れていない旨さ。でも塩で頂くよりも辛めの味噌系もみダレでしっかりと漬け込んだ方が好きかも。
で、タレといえばホルモン。コテッチャン(小腸)を頂きましょう。こちらは短角牛に戻ります。ピリ辛タレで頂きましょうか。これが。思いもかけずにブリブリの小腸。肉厚。まるでテッチャン(大腸)かと思わせる肉厚。
旨い。脂ののりが少なめなのが悔やまれるものの、その腸部分の肉厚さで十分に補っています。これは酒の肴にちょうどいいですねぇ、ということでマッコリからチャミスルへとシフト。どれ、じっくりと呑みましょうか。
ここで、遠路はるばるということで「南山特製赤鍋」を差し入れ頂きました。これ酒にはいいですわ。辛くて旨い。しっかりとホルモンで喰える。ボリュームもしっかりと。酒の肴にもいいですが、思わず白飯が欲しくなったりもします。
この汁に、スプーンで白飯を沈めながら喰ったらさぞや旨いことでしょう。今度ランチを食べる機会があれば…、あ、ランチでも酒呑みますわ。無理でした。ということで、ちょいとナムルをツマミながら最後の注文。
このところ私の中で大ブームの牛すじ。ぼっかけやおでんなども当然ですが、そのまま焼くだけってのにも趣があります。というか、好きです。カッパもそういう意味ではスジ肉ですから。いや、ちょっと強引すぎますか。
で、牛すじ。こちらではボイルして味付けしてあるのか煮込んであるのか、どちらかといえば炙るだけ。これがまた旨い。甘辛い味付けは実にぼっかけを思わせて、酒と白飯を呼ぶのです。ってか、これ旨いわ。辛いもの好きには更に唐辛子などお勧め。
いやいや、実に旨かった。以前は酒のラインナップで何を注文しようかと思ったのですが、今回は韓国系のマッコリやチャミスルなどが揃い、実に頼もしい限り。店員の接客も以前とは比べものにならないほど滞りなくこなされていて気持ちがいい。素晴らしい。
行くたびにお店がレベルアップしている様は本当に楽しくなってきます。しかも、あまり出回っていない短角和牛のホルモンや上質なF-1が食べられるとなると、京都に足を伸ばす甲斐があります。というか、あまりたくさんの京都の焼肉店は行っていませんが、私の知っている中ではトップクラスのお店ではないでしょうか。
この辺り、出来れば京都の焼肉事情に詳しい方のお話を聞いてみたいです。神戸と京都では扱う肉に違いが出るのは仕方のないことなので、地元の方の率直な京都事情でのお店の評価というのを知りたいのです。
そして行くときには是非お誘い下さいませ。
何とか京都へと遊びに行く口実を探していたりします。
今回のお店: 焼肉レストラン「南山」
京都市左京区下鴨北野々神町31
Tel:075-722-4131
地方SNSで話題になっていたお店に行ってみました。センタープラザ地階の、元カツ丼専門店の跡に出来たそうで。お店の名前は「長田本庄軒」という、ぼっかけ焼そばの専門店。こういうレアな情報がインターネットの醍醐味ですね。
で、先週金曜日のお昼休み、ちょいと遅めに行ってみました。あんまり昼時に行くと混んでますから待つのがイヤなのです。そう、並んで食べるのが得意ではないという関西人気質。あ、最近は皆さん並んでますか、そういえば。
せっかく時間をずらしたのに、何のことはなく人が並んでますね。もっとも、二人だけなのでここは我慢しましょうか、仕事場の方々と一緒で私一人ではないですから。お、食券を買うのですね。え〜と。せっかくだから「ぼっかけ玉子モダン」と贅沢洒落込んでみましょうか。
でまぁ10分と待たずに席には座れました。カウンターだけのお店は満席だけに活気にあふれております。こういうカウンター席に着いたらお店の方に色々と聞いてみたかったりするのですが、残念ながら余りの忙しそうな具合に声もかけられず。シャイなの、アタイ。
さて、「長田」と冠についているだけに下町っぽい勢いのある調理。鉄板の上ではがつんがつんとテコで混ぜられる焼そばとぼっかけ。うひゃぁあ、いいねぇ、見てるだけで旨そうだ。で、勢い余ったぼっかけのスジ肉がカウンターで喰っている人の所まで飛んでくるの。
あ〜あ、そんな、肉が減ってるよ、アレが来ると不幸だね、とか思っていたら自分の所にやってきた。うん、こういうのにアタルのは自信があります。気にせず頂きましょう。
ほう、麺は細うどんですね。モダンですから、いわゆるお好み焼きの生地で焼いてあります。広島焼(広島風お好み焼き)に似てますが、当然異なっております。大阪風のように、生地にキャベツが入ってませんから、それとも違う。
で、焼そばなのにうどんというのも何とも楽しいのです。というか、本当はソバなのかも知れませんが、よく茹でて麺が柔らかいので、食感はどう考えても細うどん。これがソースと絡んで実に旨い。
ソースも普通から5辛まで選択肢があり、更に粉唐辛子も置いてあるので辛くするのはご自由に状態。辛い物好きにはありがたいのです。ま、私は3辛で追加の香辛料は入れませんでしたが。出された味を堪能して、次回から自分の色に染めるのです。
それにしても、お昼に食べるには非常に優れたお店ですね。白飯もあるので、ガッツリと喰うにはもってこいです。次回はもう少し人の少ない時間帯に、ゆっくりと頂きましょう。
さてさて。本日からいよいよゴールデンウィークの幕開けです。早速お出かけいたします。今日の予定は京都で焼肉。以前、利き肉でお世話になったアノお店に行ってまいります。何でも非常にレアな肉が入るとのこと。
こういう情報を耳にした以上は食べねばならない男粋な訳ですよ。あ、御料人様もご一緒しますが。いやぁ、実に楽しみで仕方がありません。若干胃が痛いのですが、本日食べるのは近江牛。江戸の昔に「薬食い」されていたという牛。
胃腸薬代わりにがっつりと頂いてまいります。
あまり無茶しない程度に…。
今回のお店:焼そば専門店「長田本庄軒」
兵庫県神戸市中央区 三宮町
TEL.(078)391-3314
ここ最近、ちょっと本気で喰いすぎモードに突入しているもので、少し控えましょうか、と御料人様とお話などしているのです。二週間ほど前の、異常な喰いすぎで胃袋の調子を崩して以来。
でまぁ、蕎麦やら筍御飯やらと比較的あっさり和食を頂いていた訳です。さて。それはそれとして、我が家は例のあのお店のごく近所。というか、家の前。自然と黒板メニューなど見えてしまうのです。
見えてしまえば読んでしまう。すると限定○人前、などと書いてあります。とある日には「サーロイン 背スジ」「 〃 ミミ」などと飛んでもないことが。すぐに電話。背スジとミミまだありますか?あ、もう無いですか。
そんな翌日。ある。サーロイン ミミが。喰う。ええ、取り敢えず喰う。って喰うよね?普通は。ということで前言撤回。焼肉万歳。
開店時間前。なのに、既に若者達が店頭で開店待ち。相変わらずですねぇ、非常に繁盛しています。で、お店にはいると「すみません、時間協力してください〜」と。ええ、大丈夫。出てくる端から喰いまくるので、その気になれば30分もあれば。
ということで、座敷席を陣取って。よく見ると、ほとんどのテーブルにタレなどがセットされていて。はは〜ん。予約で一杯なのですね。と、みるみるうちに満席。わはははは。ビックリした。いつの間にこんなに繁盛していたのか。
ま、取り敢えず食べましょう、喰いましょう。サーロインのミミ。サーロインステーキの端っこに、ちょこっと独立したところ。あそこだそうで、実は私の大好物。頂きます。塩で頂きます。
というか、塩ともタレとも決めずに、欲しいメニューを適当に申告。で、美味しい食べ方で饗して頂くというこのズボラな人生設計。でも、大抵それで成功するのですから問題なし。ええ、そして予想通り。塩、旨〜。
大体が、肉に限らず端っこって旨いんですよね。だもんで、こういう部分を集められてしまうと注文せずにはおられん訳ですよ。旨!ということで次!お次はイチボ。これもまた塩で頂きます。はははは。見事。見事な旨さ。
まぁ、見たままサシ肉のいいところですが、これをよく焼くとまた肉の旨味がぎゅっと締まって旨いのです。ああ、もう。これだから黒板メニューってのは侮れない。そして、ある意味勝負のメニューが。
ネクタイ。これって肩ロースのネックのことですよね?いや、最初、食道のネクタイかと思ったのですが、どう見ても別物。美しい赤身肉。で、これがタレで揉まれて旨いんだ。柔らかいことは柔らかいのですが、いわゆるサシ肉とは違った柔らかさ。
いや、実際は結構固いんだと思うのですが、焼き加減で適度な歯応えと旨味。これが柔らかいという表現に変わってしまうのが焼肉マジックですか。というか、考えてみればこのネクタイ(ネック)って初めて喰ったのかな?
いやぁ、大満足。旨い旨い。で、最後にお味見用に一切れずつカイノミを頂いて御馳走様。いやいやいや、参りました。実に美味しかったです。本当に、こんなにご近所で、しかも毎日黒板メニューでちょっと変わった肉を書かれては行ってしまうって。
そういえば、最近私が喰うのは二回に一度はポッサムチプですよね?ああ、これはいけない、行き過ぎだ。ちょっとセーブせねばいけません。その内お店に寝泊まりしかねませんよ。くわばらくわばら。もっとも、泊まるどころか、この日のお店滞在時間は40分ほどでしたが。
ええ、早く喰う方の協力は惜しみませんよ。
まるでランチ並みです。
今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888