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久しぶりに東京へと行って参りました。今回もアマグリさん・ながしまさんご夫妻にすっかりとお世話になり、お江戸の旅を満喫して参りました。楽しかった。いや、旨かった。そちらの方がメインのような気がします。
久しぶりの上京なので、非難囂々の中で開港した神戸空港を使うことにしました。せっかくだから“なくなる前に”一度くらいは使っておきましょう。で、新幹線とどちらが快適なのかを調べねばなりません。
さて、空港。お昼過ぎの機なのでちょいと何か食べていきましょうか。一時の開港時の混雑はありませんが、それでもそれなりに人はいます。というか、空港自体が小さすぎ。ポートライナーの改札出たらすぐにチェックインカウンターじゃあないですか。
ま、それはそれとして。洋食や讃岐うどんなどがありますが、そういうものはどこででも食べられる。もっと、こう。ということで見つけたのがイートイン(なのかな?)です。こういうカウンターでビール。
ええ、ビールです。もう遠足は始まっているのですから、空港まで来れば一息息継ぎにビール。でビールといえばお供は唐揚げ。すみません、ビールと唐揚げ。あと、ソーセージの盛り合わせも。
まぁね。こういう場所で旨いとか不味いとか言ってはいけませんよ。ねぇ…って、おお、この唐揚げは、コンビニなどでよくある衣が異常に味の濃い、ビールに最適な唐揚げじゃあないですか。
御料人様と二人でわしわしとあっという間に完食。すみません、もう一皿、あ、この皿の上に入れてもらっていいですから、とお代わり。何て言うんだろう、ジャンクな旨さにノックアウトなのです。た、堪らん。
で、ソーセージ。こちらもレトルトパックのハーブ、プレーン、チョリソー風となかなかビールをすすませて頂けます。御料人様は控えめに、ということなので、半分残っているビールを頂いて、御馳走様。
いやぁ、何とも幸先のいいスタートですねぇ。つーか、こんな小さな喜びを見いだしてしまう自分達に乾杯(あ、ビールはもうない)というところ。さて。そんなこんなで機中の人。あっという間に出発。
う〜ん。感想としては、確かに早いです。結構座席も余裕があるし、息苦しくなる前に到着という感じですか。が、空港からが結構時間かかりますね。今回、初めての東京モノレールで、それそのものを楽しめたのですが、次回からはやっぱり新幹線の方がいいかも知れません。車内販売でビール呑めるし。
さてさて。いよいよ東京着。アマグリさんながしまさんご夫妻と連絡をとって待ち合わせ。向かうは江東区亀戸。何でも「新東京名物に指定したい」といわれている鍋物が食べられるとか。うは、嬉しい。
小雨の降る中、亀戸駅から明治通りをつつっーと進んだところに土蔵造り風のお店。ほう。なかなか風情がありますねぇ。入口には名物の亀戸大根が飾ってあるとか…無い。なぜか大根が無い。
ふっ、早速やられました。入口ですでにジャブをかましてくるとは、東京下町侮り難し。で、暖簾をくぐっていよいよお店へと入っていくのです。もうね、アマグリさん達ってばすっかりと常連さんですよ。いきなり二階席。
何でもコース料理でないと使えないという座敷を占領。このお座敷。結局私たちが食べ終わるまで他にお客さんが来なかったので貸切です。うは、広々〜!嬉し〜!てなこといいながらお料理の方を。
まずは亀戸大根二種盛。漬物ですね。たまり漬けと三五七漬け。たまり醤油で漬けた大根は実に旨い。酒呑めといわれているようなもの。呑むよ呑む。で、三五七漬けもあっさりと。あれだね、大根ってのは実に酒に合いますね。(ビールでも)
続きましては亀戸大根ステーキ。これがまた、フォアグラで味にコクを出してあり、旨い。実に旨い。見た目はコンビーフかスパムかって風情ですが、味の方は実にあっさりと、その上に動物性の旨味。
ああ、こりゃいいや。わしわしとあっという間に完食。そろそろ日本酒など。熱燗。いいね、熱燗。これから暑くなってくると、世間じゃ冷酒にはしるんでしょうけれども、私は熱燗でいきたいですね、こういうお料理には。
ここでやって来ました亀戸大根と芝海老のかき揚げ。…って、おいおいビールが欲しいって。これは順番間違えた。これを先に喰うべきだった。後悔先に立たず。といいつつも、実は芝海老のぶりっとした食感が日本酒に合うんですけれどもね。
大根と芝海老のかき揚げといわれると、ちょっと考えそうになるのですが、いやいや、なんのなんの、実に旨い。天つゆもあったのですが、せっかくなので半分は塩で頂いてみました。うん、塩でも旨い。ああ、旨い旨い、と熱燗がすすむ。
このお店の熱燗は、マジで熱燗。いや、そこまで熱燗でなくても、ってくらいの熱燗。次から注文は人肌ってことにしよう。てなことをブツブツとやっていると、登場しました本日のメイン、亀戸大根あさり鍋。の鍋。
うわぉ。こりゃあ立派な石鍋ですねぇ。分厚い。そして黒い。何でも韓国の長水石とのこと。って、これはお馴染みの石焼きピビンパの鍋ですがな。まさかこんなところで再会するとは。こんにちわ。
具材もやってきますよぉ。今回は、どうせハシゴ(食い物の)するだろうと、四人で三人前と抑え気味にご注文。三人前なのに。なのに。なに?この量は。アサリの量は何?嬉しいじゃあないですか!
最近の飲み過ぎた体には、味噌とアサリは実に体に優しいのです。おう、がんがん行こうぜ。喰おうぜ。喰らいつくそうぜい。という勢いで鍋に投入!!!!といきたかったのですが、残念ながら、お店のおねぇさまが全てを仕切ってらっしゃいまして。
上品に具材が御入浴あそばされます。とはいえ、鍋ですから。酒呑みますから。私たちは自由に呑み喰いする獣ですから。アサリ旨〜!大根旨〜!そりゃあ味噌と大根とアサリなんて合わない訳がないという黄金の組み合わせ。旨い旨い旨い旨い。
具材の方は揚げたうどん、てのがあるんですが、これがまた何とも。切っていない、そうですね、薄揚げ風のルックス。これをパリッと揚げて、更に味噌仕立ての鍋に投入ですから、香ばしさでホッペタも落ちるってなもんです。
更に辛味の味噌が薬味にあるのです。これが唐辛子を煮詰めたような味噌。柚胡椒にインスパイアされたかのような辛味。ああ、もう。何でこんなに辛いものが好きなんでしょうか私ってば。
これを四人が四人とも気に入っちゃったものだから大変。がんがんがんと放り込んではずずずずと喰らい。また無くなってはがんがんがんがんと放り込み。見る見る無くなる辛味味噌。まぁ仕方がない。最悪はお代わりをもらいましょう。
そして、麦飯が鍋の残りをぶっかけるためにやって来て。いらっしゃいませ。白いご飯待ってました。というか、味噌仕立ての鍋の汁をかけるって事は、味噌汁系の猫マンマってことですね。鰹節欲しい…。
これをずるずるずると頂きながら、さてさて、何かつまみたいね。何にしましょうかね?やっぱりアレでしょう。亀戸大根が名物ですよ?はい決定。亀戸大根サラダを頂きます。って、食事の終わりにサラダって。
これが大正解。やって来たのは大根のとキュウリと水茄子のスティック。これにもろみと味噌が付いて。ああ、優しい。自分の体に対して何て優しいんでしょう?と自画自賛するようなメニューとなったのです。
いやぁ、亀戸大根。ホント旨いですよね。いや、旨いというか、う〜ん、濃厚な味じゃ無いんです。青首のような甘みや辛味大根のような辛味があるのではなく、野菜本来の微かなえぐみというか何というか…、難しいですねぇ、普段野菜喰わねぇから。
それにしても、今回野菜をメインに実に大満足。そういえば、肉も魚も無しで(あ、アサリと芝海老はあったけど)これだけ満足した事って珍しいですよ。この亀戸大根あさり鍋、是非東京名物として認知されることを祈ります。さて。結構腹もくちましたのでそろそろ移動しましょうか。
旨いベトナム料理があるそうなので。
本当に大根で満足しているのか疑わしい四人組です。
今回のお店:
たもん庵神戸空港店
兵庫県神戸市中央区神戸空港1
TEL.(078)306-1366
割烹「升本」
東京都江東区亀戸4-18-9
TEL.(03)3637-1533
2006年5月30日 18:53
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 初夏のお江戸は雨模様〜其之壱〜
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