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人生、何でも言ってみるものです。先日来、「誰か飯に誘ってください〜」と書いていましたら、見事にゆうちゃん之助さんからお友達との焼肉宴会に混ぜて頂けました。しかも、あの「炭火焼肉 満月」に!嬉しい!
かれこれ5〜6年ぶりになりますか、最後に行ってから。色々とあって、なかなかいく機会を逸していたのですが、こういう微妙なチャンスは大切にしなければいけません。よろしくお願いします!
まずは定番。ナムルとキムチとチャンジャの盛り合わせ。彩りも美しく(赤)て美味しそう。うん、旨い。そして、今回は私を含めて三人だったのですが、カクテキやオイキムチの数が三の倍数。つまり、喧嘩しなくて済むようになってます。
こういうちょっとした心遣いが、このお店の評判の良さに繋がっているのでしょう。ええ、素晴らしい。で、ちょいちょいと摘んでいると、次の料理へと。イチジクの牛タタキのせ。わはははははは。
まいった。しばらく来ない間に、更に洗練されちゃったのね。イチジクと肉のタタキの上には大根おろしと茗荷と刻み葱。ポン酢で味付けられたその美しい一品を一口で。こういうモノは一気に喰うのが旨いのです。
まずはイチジクの甘味。それが舌の上で溶けていくと次に牛肉のたたきの甘味。肉が甘い。イチジクとの相性も素晴らしい。だいたい、この手の料理は果実の甘味に負けてしまって、肉の旨味・甘味なんてかき消されます。
が、ここまで見事なサシ肉ならば、イチジクの甘味の後から肉のサシが溶け出す旨味が、しっかりと際立って感じられる。これは旨い。いきなり度肝抜かれつつ。次の品。これがまた。もうね、死ぬ。ホッペタから崩れ落ちて死ぬ。
酒飲み心鷲掴みのメニュー。「上ミノとキュウリのぬた」ってね。どうよ?ぬたなんて、イカだとかバカ貝だとか、魚介じゃないですか?それをミノって。…あ、そういえば湯引きのミノってイカに似てる。
なるほど、これは見事。美しく仕上がってますね。そして先付け(いや、二品目か)として十二分に役目を果たしている。あ〜、日本酒。コレだけで二合はいけるね。呑まないけど。今日はじっくりと焼肉楽しむ予定だから。
更に焼き以外のメニュー続きます。あ、そうそう。最初に「お任せコース5,500円」というのでお願いしたのです。が、「今日はいい肉がたくさんの種類ありますので、6,000円になっても良ければ…」という素敵なお申し出頂きました。
そりゃね、そんなこと言われて断るほどの莫迦じゃないですから。むしろ、7,000円になってもいいですよ的な莫迦ですから。そのおかげなのか、もともとそういうコースなのか、次のメニューは「牛肉の寿司」ですわ。
二種類の握りと巻が一種。牛トロ握り・タンモトの握り・ネギトロ巻。圧巻。肉の厚みが異常に分厚い握り。特上部位のタンモトのねっとりとした旨味。ダメ、本当に死ぬ。旨すぎてすぬ。「美味死」する。
もう、言葉に出来ない程の旨さ。シャリは甘めで小さく、私としてはシャリは倍の大きさでも良かったくらい、肉の旨味が強い。牛トロってのがまた堪らないよ。ちょいとサクッとした歯応えと、その後の肉の甘味がじゅわり感が。
本当に気を失いそうに旨い。更にネギトロ巻。マグロってのは割と脂と赤身が水っぽく合わさるのですが、この牛トロを叩いたネギトロ。脂(というかサシ)が見事にシャリと葱で混ざり合い、ねっとり旨い。ああ、ねっとりまとわりつく旨味。
取り敢えず、喰わなきゃダメだわ、これ。いやぁ、参りました。心底参りました。で、ここでようやく刺身。いわゆる「生」っていうメニューへと入っていくのです。…って。よく考えてみると、普段の「生→塩→タレ」というコースにまだ到達していなかった。
ま、今から喰うからいいや。ってんで生盛り。ハツ刺・生レバ・生センマイ、そして大根ユッケ。ハツ刺、旨い。でも最高に旨い時のポッサムチプの方が旨いよ。うん、最高の時ね。生センマイも好みとしてはくにきやの方が好き。レバ刺。これは三店通して、みんな旨い。別に比較しようというのじゃなく、問題の「大根ユッケ」へのマクラです。
そう、この大根ユッケ。笑う。笑みがこぼれる旨さ。ユッケはあっさりとした味付け。それに白髪葱と大根とおろしニンニク。これは堪らんです。もうね、この時点でマッコリ呑まなきゃいられない。そんなあっさりと、そして後を引く旨さ。
ポッサムチプでよく食べる塩ユッケ。それに大根と白髪葱の薬味感を加えた旨さ。旨さに圧倒される。これ、白い御飯に丸ごと乗っけて喰いたい。「大根ユッケ丼」として。ああ、堪らんです。「旨味死」しそう。
と、すっかりと七厘がやってくる前に堪能しまくり。そして、久しぶりに感じる「食べれば食べるほど腹が減る」という地獄巡り。喰わせながら食欲を増大させるメニュー構成に脱帽です。うん、罠だわ、これって。
かつんかつんにイコった備長炭(確か紀州産)の七厘がやってくる頃には、肉への欲望が絶頂に達しております。ふへへへ、焼くよ、焼く。塩から焼く。厚切りタン、カブリ、ハート、ミスジ、黒豚、塩てつ。
「タンとミスジはレアで」と言われつつ、心の中で好きなように焼くよ、と呟くテーブルの三人。ええ、タンが拍子木調に分厚いので、ここは「やまがた屋」方式で。しっかりと、ぱつんぱつんにタンを焼く。
う、旨〜!タン、旨〜!み、ミスジも旨〜!とまぁ、本当に旨い。厚切り加減でしっかりと焼くとこの旨さが大爆発。肉汁が外へと出ることなく、真ん中へ真ん中へと集まっていく、その肉をガブリとかぶりつく快感。
口の中へと熱された肉汁がじゅわ〜と広がると、最早得も言われぬ幸福感で全身満たされるのです。わはははは、今死んでも我が人生に一辺の悔い無し!嘘、悔いがある。そう、塩てつですよ。塩のテッチャン。
この所、どこのお店でもなかなか食べることが出来ない「脂ぶりぶり」のテッチャン。目の前にそれが鎮座坐すのに喰わずに死ねるか、なのです。焼く、めっちゃ焼きます。脂を上にして、腸面からじっくりと。
脂がじゅわじゅわと浮き上がり、腸面が巻はじめたところでひっくり返し。うは、脂が燃え上がる。食欲も燃え上がる。し、辛抱出来ないよ、喰う。そのまま喰う。旨い、熱いけど旨い。ちょっと口の中火傷したけど旨い。
この熱さも焼肉の醍醐味。味の一部なのだから楽しむのです。うはぁ、じゅるじゅると堪らんぜぃ。さあ、この勢いで脂付きのハツもいっちゃえ!わはははは旨いぜ!そして、意外と知られていない、このお店の名物。
黒豚のバラ。満月といえば、牛のホルモン・赤肉がどうしても有名ですが、この黒豚のバラが素晴らしいのです。普段は「え?豚肉?いらないよぉ」と思う私ですが、この黒豚は絶品なのです。脂を上手い具合に落としつつ頂く黒豚、最高!
そして数年ぶりに来てみると、食べ方もちょっと進歩してます。チシャとシソとコチュジャンがセットで。コレに巻いて食べてくださいとのこと。なるほど、サムギョプサル風にいくのですね。というか、サムギョプサルそのものか。
出来ればニンニクスライスが付いていてくれると完璧ですが、ここはおろしニンニクでいきましょう。ぺっとおろしニンニク、そしてしっかりと焼いた黒豚をのせて、巻いて、一口で。うは、旨いわやっぱり。
牛とは違って、比較的サラリとしている豚の脂。これが野菜と合わさると実に美味。いやぁ、これならいくらでも喰えるね。堪らんですよ、堪らん。で、そろそろ塩が終わる頃合いでタレへと移行していきます。
この辺りでお店の方もお忙しいようで、ちょいと一息つきながら肉待ち。タレを先に頂いたので、ちょいと味をみると、あれ?こんなに甘口だったっけ?と昔の記憶を引っ張り出してみましょうか。
さらりとしたタレは、そういえばコチュジャンとおろしニンニク大量投入で味を調えていたなぁ。ま、今回はあまり辛くせずに。ちょいと楽しませて頂きましょうかね。てなことをやっていると、やって来たのはタレ盛り。
うは!いいね、いいね。ハラミがど〜んと二種。あ、もしかするとハラミとサガリだったかも。ま、いいや、どちらも旨い肉ってことで。そしてタケノコ、アカセン、上ミノ、ハチノスのモルモン中心。
ここで、ようやく白飯が。今回、私は肉のみを食べてみようと思ったのですが、我慢しきれずお隣さんの御飯を分けて頂き。では焼きましょうハラミ。喰いましょうハラミ。って、コレ旨いわ。ハラミ。
そう、ツケダレはあっさりだったのですが、この揉みダレの旨さですよ、このお店は。わっしりと揉み込んだハラミは、まるでそのタレのチカラで溶け出そうとするかの如くほろほろとほどけていきます。
もうね、飯とハラミのコンボは最強ね。あっという間にダウン寸前。わはははははは。いい!非常にいい!!とまらねぇよ、箸の動きが。タケノコもこりこりと、アカセンもじゅんわり旨味。ホルモンはタレが旨いね。
で、上ミノ。いわゆるサンドミノではなく上ミノですね。これが見事な包丁なのです。外側の固い部分は横向きに幅狭く、柔らかい側は縦に二本。これが歯応えの喜びと肉の旨味を広げるのに見事な仕事ですねぇ。
サンドミノの脂じゅわっ的な旨さはそれはそれで素晴らしいですが、この上ミノのコリッとした旨さは、また別の意味で格別です。で、更に。今回の超特筆はハチノス。「味付けしてますからそのままで」といわれたハチノス。
これが、口に放り込むと食感がもうね。なんだろう、敢えていえばグミの歯応え。もちっとむちっと歯応えが、噛み締めるとむにゅんと切れる。で味の方もしっかりと。こんなハチノス、初めてです。ああ、堪らない快感。
このハチノスにめろめろになっているところで〆の飯物が。テールスープの丼。クッパとも違う、白飯の上にとろみのついたテールスープのぶっかけなのです。これが、もう、アータ。しっかりと混ぜると得も言われぬ旨さ。
スープと飯を最後に〆るに相応しい一品。うはぁ、コレは最高だわ。しかりと混ぜ混ぜ、つるりと完食。満足。もう、本当に大満足なのです。
で、結局、酒代を入れて一人で8,000円。これを高いととるかどうかで、お店の評価が変わります。ちなみに普段のポッサムチプのほぼ倍、くにきやの3〜5割増くらいです。私としては大満足の料理でしたから、決して高いとは思いませんが、確かに「週に2〜3回、焼肉」という莫迦暮らしではかなり辛いですね。
それにしても、やはり旨い。この「焼肉の罠」というサイトを作ったきっかけは、この満月の旨さに心から感動したからなのです。余りの旨さに「焼肉を世間にもっと認知して頂きたい。」という思いから右も左も分からない状態でスタートしました。
それが、こうして随分と遠回りしたものの、原点回帰したのです。そう、自分の中の宇宙が見事に完結しました。これを機に、このサイトのこれからも見直してみるのもいいかも知れません。今まで本当にありがとうございました。
それではまた、機会がありましたらお目にかかりましょう。
って、どうせ明日もいつも通り何事もなく更新しますが。何か?
今回のお店:炭火焼肉「満月」
兵庫県神戸市中央区下山手通8-7-3
TEL.(078)361-3292
2006年10月 6日 14:06
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 無理矢理頼み込んで「炭火焼肉 満月」
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神戸市中央区下山手通の「炭火・焼肉 満月」に行ってきました! 初めて行ったのです 続きを読む
むきー!
俺も5,6年行ってないのに!!
内緒で行ってやる・・・
あ、4人掛けテーブルで1つ空いてましたのにー。( ̄∀ ̄)
いやー、旨かったですね!まだ思い出しヨダレが・・・。
店に着いてから「おまかせコース」を注文したのに、あんな色々出てくるとは・・・。
今日はオオサカですか!?
Posted by: ゆうちゃん之助 : 2006年10月 6日 15:31>ぜんちゃん
そんな、言ってくれればご一緒しますよ。
私もそのくらいぶりでしたが、大将は覚えててくれたのでしょうか?微妙な反応でしたが(笑)
物凄く進化してました。
素晴らしい時間をありがとう、でした。
>ゆうちゃん之助さん
昨日はありがとうございました。
ぜんちゃんも連絡くれれば良かったのに(笑)
今のところ微妙です、オオサカ。
何だか夕方に打ち合わせが神戸で入りそうなもので…。
で、次は一斗ですよ(笑)
Posted by: てつや : 2006年10月 6日 15:47長っ!
Posted by: まり : 2006年10月 6日 17:10>まり
わははは。
反省はしないです(笑)
>ゆうちゃん之助さん
一斗、よろしくお願いします。
ああ、楽しみ…♪
ムキー!
「美味死」!!してみたいぜ。
満月、良いですね!
イチジクとかぬたとか進化してるじゃないですか!
久しく(4ヶ月弱)行ってないのでまた行かねば。
一斗の会には是非参加させてください!
あれだ、きっとこれはあれだ。
Posted by: ながしま : 2006年10月 7日 12:04あ?びっくりしたぁ!
お仕事中に二回も大声を上げてしまいましたですよ。
まずは、その「タタキonイチジク」に「上ミノとキューカンバーの出会い」、なんすスかそれェェェェ!
ディスプレイに顔が数ミリまで近づいてしまいましたよ。
旨そうぉ!
う?ん、関西焼肉の奥深さ、めェいっぱい脱帽でッス!
そんで、もう一個の大声は、最終センテンス。
もう、カンベンしてくださいよ、師匠!
>アマグリさん
悶絶死に近いですよ(笑)
>さいとーさん
すごくいいです。
実に堪能させてくださいます。
一斗、ぜひ!
>ながしまさん
ええ、あれです。
実にあれです。
>dagingsさん
殺人的に旨かったです。
やはり、きっちりといい仕事してます。
これからは、積み立てて時々は行きたいと、本当に思います。
あ〜、いつものあれです(笑)
思いつきで書いてますので…。