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2008年3月19日 水曜日
歓迎会という名の宴「焼肉 ポッサムチプ」
昨夜は、以前御料人様、さいとーさんと三人でお世話になった名古屋のフジワラさんが神戸にお見えになるということでポッサムチプを予約しておりました。が、不測の事態がありまして、残念ながら訪神は延期となってしまいました。本当に残念。しかし、既に賽は振られている、というか予約は入れておりますから焼肉は焼肉。ということで、大阪の焼肉王子ことゆうちゃん之助さん、神戸代表鋼の胃袋さいとーさん、急遽助っ人をお願いしたヨギニさん、で我ら夫婦の五人にて「熱烈歓迎!ようこそ神戸へ焼肉の会(主賓おらず)」を行って参りました。ええ、お客さん本人がいなくても歓迎するのが神戸の習わし。古よりの慣習通りに歓迎会。
まぁ、いつものようにナムルにキムチなんてのをつまみながら、なんでナムルに肉が入っているのかを議題にビールで乾杯。まずは順当な滑り出し。早速やってきたのは生の盛り合わせ。ミノ湯引き、ハツ刺、生レバー、生センマイ、赤肉はヒウチ。恐らく六人用を五つに切ったであろうごろりとした大ぶりのハツやレバー、旨!
特にハツが旨いなぁ。ここ最近食べた中では最高に旨い。レバーも大ぶりなのに飽きさせない旨さ。そして更に生の盛り合わせ追加。今度はタン刺、カッパの湯引き、ユッケ、ハチノスのくぎ煮風、ヘレ刺。ヘレは淡泊な旨さ、ハチノスはしっかりと煮詰めた濃い味とメリハリ。そしてタン刺の旨さは異常。これは恐ろしくいいタンですわ。
まだまだ生は続きますよ。リブシンのタタキ。本日の赤肉は基本的に佐賀牛だそうです。佐賀牛!このリブシンも口の中でとろけるように。タタキにすると、サシが絶妙に融解しているので口溶けがいいです。あまりの旨さに下に敷いていたレタスまで一気食い。これは旨いわ。ちょっとご飯が欲しくなったのは仕方のないところ。
その心を見通されたのか、ここでにぎり鮨。ん?レバー?おーハツだ!ハツ握りか!これがもう堪らなく旨いのですわ。今回のハツの旨さは考えられないくらいですね。私の心にハツが突き刺さります。ある意味共食いだね。普段はシソの葉などは除けておくのですが、今回はそれも含めていい味付けになっております。
この感動が冷めやらぬウチにようやく焼きものへとすすんでいきます。先ほど刺身でもいただいたヘレ肉。ステーキが二枚。これ、一枚を普通にステーキハウスで喰ったらいくらになるんだろうなぁ。とんでもない値段だろうなぁと皆で話ながら焼く。網焼きステーキ。ちなみに、この二枚が五人分にカットされてますから。当たり前ですが一枚一人前ではありません。
こいつをしっかりと焼いて、そして喰う。塩と山葵を一緒に喰う。この贅沢感が堪らんぜ!旨!てなことで機嫌良く次の焼きもの...え?また寿司ですかい!こんどは巻きロースの握り。何この容姿は。さっきのハツ握りがマグロの赤身だとしたら、コイツは大トロの風情。そしてサシ加減もしっかりとトロ風。とろける握りでトロ握り。勝手に命名。
でまぁ、ハツが旨いハツが旨いと言っていたのが聞こえたのかどうか、焼きものは脂付きハツやや辛仕様。出汁醤油で軽く味付けしてあるハツ。これにカイエンペッパーで刺激的な口当たり。コイツもしっかりと焼くのです。生でも旨いホルモンはよく焼いても旨いという当たり前の事柄も、自ら実践して納得するという研究熱心。
前回もそうでしたが、小腸。旨い。これだけの大きさでも、焼くとあっという間に縮んでしまうのです。でもそのカリカリの小腸とどろどろにとろける脂を一緒に頬張る幸せ。ぐじゅうーーっと口の中で広がる脂の甘味と小腸の香ばしさが堪らなく旨い。そして更にやってくる塩焼きホルモンの盛り合わせ。一体どこまで肉が続くのか。
てっちゃん、尾肉、ミノサンド。赤ツラミ。てっちゃんは脂少なめ身は厚め、尾肉はいつものテールの根っこ。まぁあれです、アソコです。ミノサンドは脂を挟んだミノ。赤ツラミは、相変わらず謎の部位。基本的に尾肉も赤ツラミもスジ系の肉。こいつらはしっかりと焼く方が味わいが出て旨いのです。なのでしっかりと焼きます。
あー旨!この辺りの肉って一番好きなんですよね。赤身でもホルモンでもない、スジ系の肉ってのが旨味の質があっているというか。堪らない。しかもポン酢でいただくと、更に味わいが変わりますからね。がんがんと喰える。そして口を変えるためなのか、リブのカブリを焼シャブで。うは!コイツに関しては焼きすぎ注意!
実に軽く炙るようにして、同じくポン酢で半分。もう半分は塩山葵で。あうあう、旨!こういう肉は大量ではなくちょっとだけを口直しがてらってのが贅沢で宜しい。でやってくる。当然ですが口直しのあとですからタレもの。赤タンの漬け。しっかりと揉み込んだ赤タン。うわ、これはいい!どう見ても上質なきめの細かさ。
あのね、普通なら上タンで出すタンですよ?それが漬けで出てくるとは。本当に贅沢です。ありがとうございます。てな事を思っていたら更なる贅沢品が。ハラミなのですが、ノーカットハラミ。まさに拍子木がやって来ました。本当にそのくらいの大きさ。これをそのまま網に乗せて焼く贅沢。ごろりごろりと転がしながら焼いて。
旨!カットして喰うハラミの旨さよ!私は相変わらずしっかり焼いてのハラミ。各々好きなところで喰います。レアの方、ミディアムな方、半分ずつ違う焼き方の方。贅沢ってのはその選択肢があることですね。そして更にタレもの。リブシン、リブのゲタ。どちらも佐賀牛。刻印の所の脂まで。この脂は喰いませんでしたが。喰えますけどね。
もうね堪らんですよ旨くて。二種類の肉は二種類の味付けでという芸の細かさ。ゲタの方がやや辛口の揉みダレですが、どちらもいい感じでサシが入って旨旨ですわ。で、てっちゃんがタレで。コイツが堪らない。脂ぶりぶりを辛口に揉み込んであります。ああ、ご飯、白いご飯が恋しい!のですが、ここは我慢のしどころ。
さすがに腹具合が結構な塩梅ですので、お店の方に肉はあとどのくらい?と聞いてみると「ラストはホルモンミックスで終わりです、で、例の...」はいはい、よろしくお願いします!とホルモンミックスは味噌漬け系。ダイチャン(多分テッポウ)、ハツ、ミノサンド。よし!一気に片を付けるぜ!とみんなでラストスパート。ええ、この後にまだ最後の〆が。
ゆうちゃん之助さんのリクエスト「焼肉の櫃まぶし」がやって来たのです。デカ!何この大きさは!まぁ、当初の六人前ですからこんなもんですか。名古屋からのお客さんを櫃まぶしで迎え撃つという暴挙に出たのですが、結局神戸と大阪の人間が喰っているというよく分からない事態。まぁいいや。名古屋友好年ということで。
丼の中をがさっと探ってみると中から肉。表側に乗っかっているカッパの煮込み(とろとろ)とてっちゃんだけではなく、ご飯の間からもしっかりと煮込んだ肉がコンニチワ。どんだけ!よーし、取り敢えず喰っちゃうぞ!まずは椀にご飯と肉。薬味を乗せて頂きます。うげぇ旨すぎ!カッパもてっちゃんも口の中で溶けていく。
そして薬味のシソが抜群にいい仕事してます。堪らんよこの旨さ。黒七味もちょっとかけるとその旨さが更に大爆発なのです。口の中で肉のマイムマイムが始まっちゃいました。これは旨いわ。よーし、今度はこれに出汁をかけるんですね。だーーっと出汁を上からかけて。あ、なにこれ、メチャ旨じゃないか!うー!
もうね、なんて言うのかな。櫃まぶし風にはなっているけど物が根本から違う。旨さの刺激場所が原の奥底なんですよね。あとで聞いたら出汁は鰹節とハチノスからとっているとか。そりゃあ旨さが複合だわ。こういう小技大技併せ持ったメニューを出されると卒倒するしか仕方がないですね。ということですっかりと満腹。御馳走様でした。
残った出汁までしっかりといただいて、大満足でした。いやー今回残念ながらお会いすることが出来なかったフジワラさん。是非来月にでもお待ちしておりますよ。相当お腹を減らしてきて頂いて大丈夫です。はち切れんばかりに料理がありますから。
いい予行演習が出来たので本番が楽しみです。
まだ更なる期待をしている自分の貪欲な性根が恐ろしいです。
今回のお店:焼肉 ポッサムチプ
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888
2008年3月19日 19:23
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