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2008年4月30日 水曜日
初めての中華料理「中国 雲南茶苑」
昭和の日。いつの間にそんな呼び名になっていたのか知りませんでしたが、国民の休日でした。というのに朝から洗濯機が到着するということでちょっと早起き。そして御料人様はお仕事。久しぶりに料理でも作ればいいのですが、そこはそれ。自分で作るより外のご飯が美味しいお年頃。御料人様の仕事終わりを待って合流です。北野坂にあります和食のお店を目指したのですが残念ながら祝日は休業。ではどうしましょうか、と。御料人様の御父君がつい最近会合で利用して美味しかったという中華料理のお店が近所にあるそうなのです。では前まで見に行くだけ行ってみましょうか。ビルの地下へと階段をとんとんとん。ほほう。これは素敵な面構えのお店。
ちょっと様子を見るついでに軽く食べてみましょうか、と決定。割と即断。お店の中はクラブかジャズバーの居抜きと言った様相。へぇ、昭和を感じさせてくれますね。昭和の日には実に趣が合っております。では早速料理を頂きましょうか。と、その前に。私、このところ断酒が続いているのです。先週のお誕生日以来全くのノンアルコール肝臓。
飲物どうしましょうかね?ん?お茶が三種類かありますよ?よしよし、ここはお薦めのお茶で頂きましょう。【雲南茶苑紅茶セット】ですか。ではそれで料理は、ほう【雲南きゅうり】がお薦め。ではそれを。まずやってきた雲南きゅうり。辛くてしょっぱい古漬けのきゅうりに花椒がたっぷり。これは旨い。辛くて旨い。そして紹興酒が欲しい!
断酒しておりますが、酒への欲求ってのはほとんど無いのです。風呂上がりにビールとか、焼酎でもちょっととか、そういうのは無いのです。ただ、料理を喰うと一気に風が変わります。この雲南きゅうりを喰った瞬間から紹興酒欲しい!気分。ううう、仕方ない、紅茶で誤魔化そう。やってきた紅茶を一口。あれ?この紅茶旨いわ。
もうね、一気に酒気分終わり。紅茶で中華、これ最強。熱い紅茶だけでなく、大量の氷も頂けるのでロックで。烏龍茶よりもこの紅茶の方が旨いかも。よーし、一気に料理も喰っちゃうぞ!やって来たのは水餃子。ツケダレは黒酢、花椒、辛油のタレ。醤油気はなしで。これが水餃子に実に合う。さっぱり餃子。これは旨い。
お話を聞いていると、お姉さんが住んでいた二十年前の雲南省には餃子は無かったそうです。声楽の勉強中に北京で餃子を沢山食べて覚えたそうで。声楽?あ、それでグランドピアノがあるのですね。そういえば入口にポスターが。へぇー。でそうこうしている間に次の料理。名物【雲南うどん】がやってきました。おー!
高菜みたいな漬物と煮込んだ肉、そしてここでも花椒が。辛油で辛味を追加してあります。これをがっしがしと混ぜ合わせて。うはー辛くて旨い!これは旨い!香草や花椒が好きな人間には堪らない旨さ。もうね、ふたりでわしわしと喰う。黙々と喰う。止まらない旨さ。味の系統はベトナム料理やタイ料理っぽいですね。
ベトナムやビルマ、ラオスに接している土地柄か、やはり味もよく似ています。ニョクナムっぽい香りや酸っぱさが堪らなく旨い。旨い旨い、と喰っていたら、お姉さんが「私のご飯用だけど、分けてあげる」と【タケノコのスープ】。「辛いよー」といわれて飲んだらこれが旨い。確かに辛いけど辛酸っぱくて滅茶苦茶に旨い。
なにこれ?メニューには無いそうですが勿体ない。コース料理になら入れるかも?との事でしたから、期待です。そして【もちもち焼き餃子】。名前の通り皮が厚めでもちもち。日本で普通の焼餃子と水餃子の間くらいの厚さの皮がもちもち。これは旨い!いや、本当に。黒酢に実に合うのですそして次のメニュー、【蒸し小龍包】が。
うわぁ旨そう!そして旨い!餃子と同じ黒酢のタレでも美味しそうですが、そのままで。玉葱の甘味で旨!莫迦旨!よーし、ここは追加でお願いしましょう過、【鴨チャーシュー】をお願いします!これがまた素敵。鴨のジューシーさが素朴な味付けで。本当に中国は雲南省にてくつろいでいる雰囲気。つか、大画面テレビでは中国のバラエティ番組がかかりっぱなし。本当に中国気分。
付け合わせのきゅうりも、注文を受けてから刻んで氷水で締めているのでしゃきしゃきで旨いのです。いやー、もう大満足。御馳走様でした。お腹も心もすっかりと満ち満ちて。これはまた必ず来ようと御料人様と二人誓い合いました。でも、香草や花椒に弱いと辛いかな?そういのが好きな我ら夫婦にはどっぷりとはまる美味しいお店です。そして紅茶が余りに美味しくて、酒無しで満足な自分にも驚愕なのです。
この調子ならすっぱり酒をやめられそうです。
はい、最後に嘘をつきました。やめませんよ、酒は。
今回のお店:中国 雲南茶苑
兵庫県神戸市中央区中山手通1-24-4-B1
TEL.(078)271-1168
2008年4月30日 12:03
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