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2008年7月14日 月曜日
西に旨いものあると聞けば〜その壱〜「福寿司」
先週末、仕事に絡めて桃太郎の国へと行って参りました、岡山県。先発の御料人様と岡山駅にて合流。新幹線で30分強といういたってご近所。ま、間違って帰りの分も新幹線チケットを買ってしまって(帰りは在来線予定)御料人様から叱られたのも今となってはいい思い出。今回も御料人様の検索能力によってお店は決まっております。「福寿司本店」は岡山駅から程近い立地。お店はいかにも新しく綺麗。では早速中の方へ。活気のある店内は実に広々と席が配置されています。カウンター奥に腰掛けて、さて何から行きましょうか。あ、取り敢えずビールは先にお願いします。喉乾いちゃって。
先付けにやって来たのはこごりでしょうか?これは何でしょう?「【浮き袋のこごり】です」と。ほほう。ホルモン好きな我ら夫婦にはもってこいなメニュー。味付けはアッサリとしていますが歯応えがかなりしっかり。おうふ、これは旨い。味もいいですが歯で噛み切る食感まで美味しい。では続いてお造りをいただきましょう。
地の物で適当に盛り合わせてください、とお願いしたところやって来た【刺身盛り合わせ】は夏っぽくも目に涼やか。赤貝、マナガツオ、鰆、ヒラ、カレイ、カレイのえんがわ、甲イカと実に豪勢。特にヒラというのが岡山の名物というか、特産らしいです。小骨が多いので、骨を切るように薄切りにするらしいですが、これが旨い。
基本的に大きな魚よりも小魚系の多い瀬戸内。それを効率よく刺身にしていただけば実に凝縮された海の旨味。素晴らしい。続いてもビールに合いますよと【がら蝦空揚げ】が。ほほう、これは立派なエビですね。これって正式名称みたいなのあるのでしょうか?とお聞きしたところ、わざわざ電話で問い合わせて頂きました。が、がら蝦はがら蝦だそうです。
いやーお手間取らせて申し訳ない。なんとも誠実な対応をして頂けるのですっかりと機嫌よくなってしまうというもの。ちなみにカラリと揚がった唐揚げは頭の先から尻尾まで全く残すところなく食べられます。そして厚い身は甘味と旨味がしっかりとして、本当に美味しく頂けます。このあたりでそろそろお酒に。
こちらの地酒はありますか?とお聞きしたらば「メニューに載っているのは全て岡山のお酒です」素晴らしい。全てを地元で固めていらっしゃるのですね。ここは安心してカッ喰らいましょう呑みましょう。【雄町米でつくったおいしい純米酒】という冷酒を。燗酒でもよかったのですが、未だ体の芯が火照っておるのです旨さで。
日本酒に変えたところでメニューも進めましょう。ふと気になった【トコブシのお造り】を贅沢に。何が贅沢かといえば、小ぶりのトコブシが4〜5匹分(貝の数え方は枚でしょうか?)ほどと肝まで付いています。一口サイズのトコブシは驚くほど濃厚な貝の旨味。うーむ、これは旨い。咬めば咬むほどに口腔に広がる磯の旨味。
そして岡山といえばこれ。【シャコの
幼少の砌よりシャコとはエビより劣るものと刷り込まれた記憶が全て消えて無くなりました。味の記憶喪失。以後「シャコとは至福の旨き甲殻類」とデータを置き換えることになりました。しかしこれは旨いですわ。とまぁ、実のところここまでは前哨戦。ここからがいよいよメインディッシュということになるのです。
この日の朝、御料人様から電話を頂きました。「今日行くお店から突然電話があって...」と。曰く、本日の予約は20:30とお聞きしていますが正確な時間があれば教えて頂きたい。曰く、その時間に併せて特別注文の仕上げを合わせます。曰く、お席の方は開店時間からキープしておりますのでいつでもどうぞ。と。
恐ろしい話です。いや、確かに要予約の料理はお願いしていますが、ここまで気合いが入っているとは。分かりました。では、とキッチリと時間指定をしての訪店。ここでお願いした料理を出して頂くことになります。まぁ、岡山の名物ですからご存じの方も多いかと思いますが、大方の予想道理【ばらずし】です。
普通にばら寿司といえばお母さんの味、家庭の味です。が、このお店では岡山伝統の備前ばらずしを受け継いでいるお店。まぁ作り方から大変手が込んでいるわけですが、具材だけでも飛んでもないことになっています。その日に使った素材のメニューをいただきましたので頑張って書いていこうと思います。長いです。
鰆、鱧、曹白魚(ヒラ)、小鯛、借飯魚(ままかり)、穴子、甲烏賊、いかちち子、水母(くらげ)、火烏賊(べいか)、車蝦、芝蝦、たいらぎ貝柱、藻貝、蓮根、人参、牛蒡、里芋、生姜、茗荷、蕪、空豆、絹鞘豌豆(きぬさやえんどう)、随喜(ずいき)、蕗、独活(うど)、鞘隠元(いんげん)、木の芽、干し椎茸、木耳(きくらげ)、干瓢(かんぴょう)、高野豆腐、錦糸卵、柚子、胡麻、麻の実、朝日米。
書き写すだけで大変。基本的にその時々の魚になるそうです。で、味の方ですが、上物の魚で酒が呑めるのは当たり前。酢飯の方でも日本酒が進む進む。つか、止まらなくなるね、箸と酒が。一応他にもいろいろと食べたいということで、二人で一人前でしたが、これなら一人一人前でも全然大丈夫。つか、これだけで岡山丸ごと喰えるという素敵メニューですわ。
いやー溜まらないわ。旨かった。よし、じゃあ第二回戦の始まりです。せっかく寿司の口になったところなので【ままかり寿司】を。こちらも岡山の名物寿司。ちょっとした魚臭さがいい感じ。これが酒に馴染むのでしょうか、いつの間にやら冷酒をお代わりなんぞしてました。ちょっとつまみたくなったので【
こちらも旨い。もうね肝と魚卵ですから痛風持ちには毒です、毒。だから私達が喰っておきましょう。よーし更にいっちゃえ【鰆のからすみ】もください!これが堪らなく旨い。つか、ちみちみと喰いだしたら酒がいくらでも呑めるじゃないか。こんな危険な酒の肴は私の方で処分しておきましょう(胃袋で)。美味美味。
お、このひしおって何ですか?魚の皮を魚醤で。では【ひしお】もお願いします。この辺りになってくると、見たこと聞いたこと無いものはどんどんと。このひしおがまた旨いんだわ。日本酒との相性が抜群。これは絶対に食った方がいいよ、呑んベェの皆様方は。そして私と同じように堕ちていけばいいんだ。
【中落ちの塩焼き】が気になるのはきっと我らだけではないはず。お聞きすればその日の魚の中落ちを焼くとか。マナガツオに鰆の中落ち。これは贅沢、それください。旨!これ旨!普通にご飯が欲しくなっちゃうじゃないか。では【シャコの握り】をいただこう。ほら、さっきのシャコが旨かったから。当然今まで喰ってきたシャコとはものが違う旨さです。
うん、そろそろ喰いすぎ。さすがにこの辺りで終わりましょう。〆に【火烏賊(べいか)と鯒(こち)の握り】をお願いします。どこまでも喰う。喰うために来たんだから喰う。ベイカは一匹丸ごと烏賊の旨味。コチは上品な白身の旨味。うん、〆にはいい感じじゃないですか。後半は一気に書きましたが、この間もご店主から魚の説明を聞きつつゆったりと呑んで喰っておりました。
結局、19:30からラストオーダーまで居座ってしまいました。何といってもゆったりと出来るお店の作りとサービスに大満足。岡山料理にとことんこだわったお店はやはり他県では味わえない最上の味とおもてなしをいただきました。
さて、間違って買ってしまった新幹線チケットはいつ使おうかしら。
すでに再訪する気満々なのです。夏の岡山も旨そうだ。
今回のお店:福寿司
岡山県岡山市奉還町2-16-17
TEL.(086)252-2402
2008年7月14日 12:41
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お世話さまです。
この お店で呑まれた日本酒は「桜室町」さんですね。
以前 社長さんと お会いして話をさせて頂いたことがあります。
岡山県産の酒米に こだわっておられて非常に熱い社長さんです。
人も お酒も料理も いい感じですね。
>原さん
このお酒、地元のお米なんですね。
お店が岡山にこだわりきっているので、実に楽しく美味しく過ごせました。
素晴らしい土地柄ですね。