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2008年8月 5日 火曜日
夏の富山満喫'08の壱「板前料理 おら」
今年もまた我が第二の故郷富山へと行って参りました。そう、法事です。私が初めて富山の地を踏みしめたのもこの季節。そんな訳で久しぶりの富山の夏を満喫です。いや、法事です。それ以外はたまたまの出来事です。あくまでもメインは法事です。法事のため、仕方なく仕事を半休。欲望という名のサンダーバードに御料人様と二人して乗り込んで北陸の地へを目指して。いつものごとく、旅行は電車に乗った瞬間から。取り敢えず大阪大丸にて肴を調達。発泡酒と共に運ばれていく我が身体と魂と天ぷら盛り合わせ。これがなかなか旨かった。コンビニやキヨスクではなく百貨店の底力
さて列車はすすむよどこまでも。半日近くを列車という監獄に繋がれたままようやく到着。ちなみにアルコール解禁な監獄は世界広しといえどもそんなに多くはありません。飛行機と列車くらいです。人はそれを旅行と呼びますが。で、色々とあって到着。明日の法事に備えてガソリンを投入せねばなりません。
勝手知ったる第二の故郷。荷物を放り込んで目的のお店へ。「板前料理 おら」の暖簾をくぐります。お久しぶりです。いつもの人なつっこいご主人の笑顔で出迎えて頂きます。まずは喉がからからなので生ビールから。ぐびりと喉越しを味わっているところに先付けは【おから】から。具沢山。そしていいお味。
煮魚の出汁と思われる濃厚な味付け。旨いわぁ。そして【鰯の煮付け】が。いやーーー!旨すぎ!これは辛抱堪りません。ちょっと生姜の効いた煮付けの旨さは日本酒が欲しくて欲しくて。しかし、今回は翌日早くから法事が待っています。いつものようにご機嫌で呑んでいたら絶対に間違いなく宿酔のために遅刻しますから。
そんな訳で少し我慢。で、この季節外せない、というよりもむしろコレが目的の【岩牡蠣】をいただきます。肉厚濃厚旨味の富山の岩牡蠣。うひょーーー!来たよ、これ、来ましたよ!まずは身の厚いところから。口腔に広がる夏の海の濃縮な旨味。あうあう。味付けいらない。牡蠣の旨味だけで十分。これ以上足すものも引くものも無し。
幸せを全内臓で感じつつ、よし、刺身をお願いします。【刺身盛り合わせ】はヒラメ、カレイ、甘海老、イカ、カレイのえんがわまで。爆裂旨い。はじける旨さ。瀬戸内の魚のふわりと柔らかい食感ではなく、ぶりっとはじき返すような歯応えとそこから一気に広がる磯の旨味。堪らんぞ!ちなみに瀬戸内の魚も好きですよ、ええ。
特にカレイは透き通るように綺麗なカレイ。これが驚きの旨さ。確かハリカレイと呼んでらっしゃいましたが。種類なのかなぁ?で更に造りは【梅貝の造り】が。関西あたりで梅貝といえば小さな巻き貝で、煮付けたものを爪楊枝などでくるりと取り出して食べる肴ですが、こちらでは立派な大きさの梅貝を造りにしてくれます。
もうね、これが堪らない。アワビともサザエとも違う絶品の旨さ。こればっかりは店によっての旨さの差が出過ぎちゃいますね。こうなるといよいよアレがむくむくと。すみません、日本酒をお任せで。全てを店に委ねるという方針は信頼出来るお店でしかできない荒技。【玉旭 うすにごり生】が。当然富山の地酒。
日本酒度が+6と結構な辛口ですが、口当たりは実にまろやか。にごりのお陰なのか、びっと来るほどの辛さは無し。そして魚に実に合うのです。先ほどはビールでいただいた【岩牡蠣】を再びお願いしました。もっと後でも良かったのですが、無くなっちゃったら嫌ですからね。というのもこの頃にはほぼ満席状態でしたから。
ここで大皿料理【鶏ズリの和え物】なのですが、これが実に旨い。このお店、新鮮な魚・上質な魚が喰えるお店であることは間違いがないのですが、それよりも何よりも、このご主人が作る"料理"こそが本当の旨さなのです。絶対的な旨さ。ちょっとした何て事のない大皿料理にこそこのお店の神髄があります。
ということで【キンピラ】もいただいた訳ですが。こんな事をいうとオーバーだと思われるかも知れません。ええ、きっとオーバーです。それでも書いてしまいましょう。『今まで生きてきた中で、いちばん美味しいです』と。いや、多分もっと旨いきんぴらもあったでしょう。でも今この瞬間この酒に合うきんぴらはコレしかないんじゃない?と。そんな旨さです。
いやー、もう旨味が次々と身体内臓に襲いかかるので旨さに溺れてしまいそうです。ここでちょっと箸休めに果物。といってもこれも何とも素敵な【トマト】です。どう素敵かといえば、この時たまたま横で呑んでいらっしゃったお客さんからの差し入れ。これがフルーツトマトなんでしょうか?草のことはよく知らないのですがメチャ旨なのです。
糖度の旨さではなく、果物としての旨さ。これはなんともほんわりと幸せな気持ちになります。思わず御礼を言いながら一気食い。旨い。さて、そうこうしているうちに最初にお願いしていた焼き魚が焼き上がります。そう富山ですから【ノドグロ】です。見事なノドグロ。あまりの美しさに焼く前に写真を撮っていたところ「同じ値段だから大きいの焼こう」と一番デカイノドグロ頂きました。
これが脂がじゅわりと実に旨い。いや、旨いというか箸が止まらない。酒の方は幸い自制が効いているのでストップ出来るのですが、箸の方は無理。がっつがつと喰う喰う、御料人様と二人して喰いまくり。あっという間に骨だけの姿に。皮やヒレは当然ですが、頭の方も跡形もないほどシャブリ尽くして。あー幸せ。
ちょうどこの日はお祭りの前夜で花火大会がありまして。どれ、ちょっと見てきましょうかと私一人大通で花火をちょいと見。戻ってきたらなんと先ほどの刺身になったカレイが焼き魚になっているそうで。席を外していた私の代わりに御料人様が撮影してくださいました。カレイ。あれ?糸が付いてる。あー針ですか。だからハリカレイ。
ようやく名前の秘密が証されました。なるほどね。で、焼けるまでに時間がかかるからと次の料理。【白海老のかき揚げ】です。かき揚げといっても白海老のみを軽く粉で繋いだだけ。もうね、堪らんですよ。思わずビールが欲しくなっちゃう。でも今更戻れないのですみません、お酒をもう一本てな具合。これは仕方がないのです。【にごり酒】の登場。
白海老は刺身で喰っても当然旨いですが丸ごとを揚げ物にすると更に旨く感じます。香ばしさが実にいいのです。決して油っぽい訳ではなくさらりと喰えるかき揚げ。うはははーですね。てなことをやっているところへ【カレイの塩焼き】が出来上がってきました。おーこれは!ちょっと網からはずし損なったみたいで崩れてますが。
これまたストレートに魚の旨味。塩もわりと浅めにしてあるのですが、それ以上の味付けは必要なし。何も付け足すものがない。白身の魚を焼いて旨味が凝縮されている、それが全て。旨い。中でも魚卵が堪らない。子持ちなのですね。あー、すっかりと満足。ここでさらに「ヘタレメジだけど喰うけ?」と出てきたのが【メジマグロの茗荷和え】。
「まぁ犬の餌だわ」といいつつ、出てきたのは生マグロ。いや、これ犬が食うの?私のことは犬と呼んでください。そのくらいの旨さ。白いご飯に乗っけて喰いたい。そりゃあ富山の方々にとってはヘタレかも知れませんが、私にとっては上物ですよ。堪らんですよ。旨いですよ。これでにごり酒をちびちびと。【きゅうりの浅漬け】いただきます。
ここにきて漬物はアッサリと。お酒、お変わりください。【富山に旨い酒と肴あり おらの料理 食べに来い 酔いに恋】とまぁ長い名前のお酒。つか、ラベル書きはここのご主人。つまりオリジナルですねこのお酒。冷酒でいただくと濃厚な日本酒の旨さ。あー、なんかつまみが欲しいです。すると先ほどのメジマグロがてんこ盛り追加。
うん、やっぱり旨いですって。そうこうしているうちにお店も閉店時間。すっかりと長居をしてしまいました。あ、あれ?ご主人がいつの間にやらカウンターに。そして呑み始める。ははは、いつものパターンですね。ご機嫌に呑んで本当に御馳走様でした。やっぱりこの店が一番落ち着きますね。ついつい通ってしまうのです。このあと、ご主人と連れだって呑みに行った訳ですが。
大丈夫です。酒は控えまくっております。
とても控えているようには見えませんが。
今回のお店:板前料理 おら
富山県富山市総曲輪1-1-1-13
TEL.(076)442-3433
2008年8月 5日 11:16
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