- 生レバー、思うところはいろいろあります「焼肉 港提」
- → つ at 04/05 (16:24)
- → てつや at 04/06 (16:04)
- 2011年も焼肉の日は大騒ぎ〜そして最後は故郷に〜
- → 粋牛料理長 at 02/05 (07:06)
- → てつや at 03/07 (11:33)
- ワンコインの幸せ「焼肉ダイニング 神蔓」
- → 。 at 09/18 (20:59)
- → 匿名 at 09/18 (21:05)
- → 匿名 at 09/18 (21:14)
- 背徳の味は蜜の味「炭火焼肉 膳肴」
- → 冬岬 at 04/18 (09:12)
- → てつや at 04/18 (14:48)
- 丼といえども焼肉です「和牛焼肉丼 えびすや」
- → ケロ子 at 04/08 (10:38)
- → てつや at 04/13 (15:40)
2008年8月13日 水曜日
神戸の和食の心意気「日本料理 しげ松」
この恐ろしく暑い夏の盛り。すでに体力の半分くらいを削がれてしまい、RPGでいえばHPの数字が黄色で表示されています。つまりはへろへろ。それがようやくお盆休みという天国への階段の一段目へと到達した昨夜、御料人様のお仕事関連で美味しい料理、頂きました。いや、まぁあれです。普段ならなかなか行けない高級和食をいただける機会など逃す訳がございません。北野坂の突き当たり「日本料理 しげ松」でコースを。なんという贅沢。嬉しい。旨いものが喰える幸せ。特に和食はこのところいい感じで大当たりですので期待しちゃうのです。仕事場から大汗かきながらお店へと。
ほんの数回しか行ったことのないお店なのに「キリンビールからお出ししましょうか?」と声をかけて頂ける。うーむ、素晴らしい。これまで呑んでいる系統を完全に把握されてしまっています。細やかな気配りにおどおどしながら、まずはビールから。お料理は【ウニとしんじょ】。なんのしんじょなのかは確認し忘れ。
あー夏らしい涼やかな旨味。日本料理は上品だねぇ。続いての【先付け】が。いくらのゼリー寄せ旨い!ズイキは胡麻和えで。タコの子も梅肉でいただくと何とも濃厚な旨味。穴子や芋で一品。まさにちょっとずつを美味しくいただくのです。ゴリは本来の季節は春だそうですが、ちょっとした佃煮でいただくとこれはまた格別な酒の肴。
そして【椀物】なのです。蒸しアワビとレタスの椀。お出汁はスッポンも使っているとかで実に複雑できりっとした旨味の椀。白木耳もアクセントに素敵。蒸しアワビがメインで木耳にちょっとあんかけなので中華っぽいですが、お味の方はまさに和の味覚。旨い。実に上品ですね。そして向こう付けの【刺身盛り】。
鱧の薄造りは淡泊。これは梅肉で。鱧皮は湯通ししてありこちらも梅肉か雪塩で。ぷりっとした食感が旨いのです。シマアジとイカもいいお味。白身の刺身はアコウですか。淡泊だけどもしっかりとした美味しさ。そろそろ日本酒が恋しくなってくるのはいつものこと「櫻正宗でよろしいですか?」はいよろしいです。つか、完全把握。料亭侮り難し。
この造りなのですが、付け合わせがちょっと気になりまして。見た目は大根みたいなのですが無数の穴。蓮?とは全然違います。これなんでしょう?ほう、蓮芋ですか。別名青ズイキ。へー。先日富山でいただいた赤ズイキ。そして先ほど胡麻和えでいただいたのが白ズイキ。そしてこれが青ズイキですか。食材ってのは奥が深いですねぇ。
ここで箸休めの【白和え】をいただきまして。このちょっとした料理の旨さが堪らんですね。日本酒との相性は完璧。ちょっとだけ強めの味付けがなんとも堪りません。更に【冷製の煮物】。茄子、南京と冬瓜ですか。この冬瓜がしっかりと味が染みていて何とも幸せになってきます。綺麗な仕事がなされていますねぇ。
で焼き魚。今夜は【鮎】ですか。なんとも香ばしい良い香り。こちらもキッチリと骨抜きを目の前で。形を崩さないようにシッポの方から背骨を抜いちゃいました。まぁこのくらいの大きさならそのまんま全部喰っちゃっても問題ないですが、背骨は別に使うそうなので。で、骨抜きにされた焼鮎が目の前に。旨そう。つか、美しいです。
綺麗に泳いでいるかのような形で焼かれた鮎。当然頭からがっつりと。あー旨いわ。これはいい!蓼酢も実にフレッシュ。これだけで一杯呑めそうな蓼酢。あふあふ。とやっているところへ先ほどの鮎の背骨がカラリと油で揚げられて。鮎の骨せんべいとでもいいましょうか。これが香ばしくて実に珍味。そして旨いのです。日本酒は既にぬる燗へと移って参ります。
で、本日のメイン料理。【鱧と松茸の一人鍋】です。すき焼きっぽい味付けでぐつぐつの一人鍋。これを玉子にからめながら。うは、旨!これは堪らん旨さ!以前いただいた鱧鍋とは違いますが、なんとも濃厚で、しかもこちらも鱧の子がたっぷりと。いやん、何この旨さ。「半分は玉子でからめましょうか?」はいお願いします。
これがまた白飯が欲しくなるトンでもない旨味!あーいい!これは最高だわ。あつあつといいつつがっついちゃいますね。しかもこの一人鍋が、一人分ずつ備長炭の七輪なのです。この無駄なまでの気配り。旨いですわそりゃあ。さて、いよいよご飯もの。いわゆる「お食事」へと移ります。今日はいったいどんなご飯かしら。
【鰻と茄子と牛蒡の炊き込みご飯】という代物。うひゃーー!こりゃあ堪りませんわ。鰻の炊き込みご飯ですと?未だかつて喰ったことないですね。鰻茶漬けや櫃まぶしなどはそりゃあ喰いましたが炊き込みご飯ですか。鰻なんて脂の多い魚、普通に炊き込みにしちゃうと脂ぎってそうですが...。え?なんすかこれ?
上品。それ以外の言葉が出ない。恐らく鰻の下拵えがあるのでしょうが、鰻の旨味は逃さず、というよりも更に旨味を増しているんじゃね?と思わせる旨さ。これに刻んだ茗荷をのせると得も言われぬ幸福感。赤出汁や漬物が加われば最早神様にも止めることが出来ない一気食いの領域。もうね、あっという間に三杯お代わり。
まだまだ喰えるのですが、せっかくなので翌日の朝食用に持ち帰りにさせて頂きましょう、ということでここでセーブ。いやー旨かった。腹は八分目ですがこのくらいで押さえるのが侘び寂を大切にする日本料理の神髄ですね。ということで、最後に【フルーツ】をいただいて御馳走様でした。いや、もう大満足。まさに日本食を食い尽くした感で一杯です。
全体に夏っぽい涼やかな演出ですが、季節としては立秋を過ぎていますので秋をイメージしているのでしょうか。素材も松茸などを取り入れたり、飾りに紅葉を飾ったり。季節感を大切にする和食は実際の季節と暦の季節を巧く取り入れないといけないので大変みたいですね。
ま、喰う方は旨けりゃあなんでもいいんですがね。
すっかりと満足の贅沢な夜を過ごさせて頂きました。
今回のお店: 日本料理 しげ松
兵庫県神戸市中央区中山手通1-26-1バッカスビル3階
TEL.(078)272-0055
大きな地図で見る
2008年8月13日 16:56
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 神戸の和食の心意気「日本料理 しげ松」
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://pulgogi.net/blog/mt-tb.cgi/1721