昨夜は御料人様の口内炎の都合で、優しい味のものを食べに行きましょうということに。優しい味。では和食がいいのではないでしょうか？ええ、そうですね。このところ、すっかりと肉離れです。最寄り駅で待ち合わせてお店へ。

北野坂にあります「魚果菜処　亀嘉」へと。このお店、素材を大切に、そして丁寧な料理をお手頃な価格帯で食べさせてくれる非常に使いやすいお店。今回のような和食を軽くいただくには最適なお店なのです。ということでコンバンワ。早速いただきましょうか。まずは先付けの【枝豆】から。おー、枝についていますね。

黒豆の旨味を損なわず、決して茹ですぎない絶妙な豆のちょっと青い香り。旨いなぁ、いつもながら。今度自宅で豆を茹でる時にはこの固さを目指そうか。そして続いての【刺身五種盛り】が。鯖、太刀魚、明石鯛、伝助穴子、秋刀魚の五種類。綺麗な刺身。鯛は皮の側を炙ってあるのでわずかに甘味すら感じ、穴子は身のぶりっとした食感が堪らない。

御料人様が希望された秋刀魚も実にいいお味。これはなかなか。今回は野菜も食べましょうということで【万願寺ししとう】をいただきます。へぇ、塩だけでいただくのですか。これはまた。普段はポン酢などで喰ってますが、塩というのは獅子唐の味が良く分かっていいですね。そして最初に喰ったのが大当たりで辛かったですがこれも獅子唐の醍醐味ですか、そうですか。

喉の渇きも癒えたところでビールから日本酒へと。こちらのお店はご店主の選んだ純米酒、大吟醸酒しかないのが普通酒呑みの私にはちょっと辛いところ。燗用のお酒を常温でいただきました。そして日本酒にいかにも合いそうな一品。【川津エビととろろ芋のあんかけ】などを。これが実に旨い。本当に優しいお味。

エビのブリッとした身があんかけをからんで実にいい味。かなり淡泊な味付けなのです。そしてとろろ芋のしんじょがねっとり食感。これを日本酒で流し込む幸せ。ああ、いいなぁ。このお店の特徴なのですが、実に味のメリハリが実によく効いています。塩で食べさせるものは塩で、出汁で食べさせるものは出汁で。この緩急が何とも素敵ですわ。

そして野菜の第二弾。【蒸野菜の盛り合わせ（仮名）】なのですが、和風のドレッシングでいただきます。野菜はセロリ、パプリカ、とうもろこし、茄子、南瓜、獅子唐、トマト。野菜の甘味が蒸すことで引き立っているのでドレッシング必要ないくらいなのです。で、大方の予想通り、トマトで火傷しかけました。注意してたのですが。

さて、そろそろラストに。【野菜のグラタンコロッケ】で〆ましょうか。枝豆の色も鮮やかなコロッケは、野菜だけでなく海鮮も使われていますね。いや、これは旨いですわ。ソースをかけてくれていますが、コロッケのタネがしっかりと味付けされてますからそのままでも十分に旨い。むしろソースが邪魔なくらい。いやーこれは堪りませんわ。

とまぁこんな感じで本日は御馳走様でした。和食のお店はちょっとお高いイメージがあるのですが、こちらは本当に良心的なのです。すっかりと満足で帰宅しました。がっつりと食べることも出来るお店ですが、このくらい上品な感じが私にはちょうどいい感じです。

がっつりは焼肉でいくように心掛けております。
最近、肉っ気が少ないので絶妙に体重を落としております。

今回のお店：魚果菜処　亀嘉　かめよし
兵庫県神戸市中央区中山手通1-22-6-B1
TEL.(078)221-0767

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2008年8月22日 18:29