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2008年11月10日 月曜日
広島食い尽くし'08〜初日
久しぶりに西への旅に行ってきました。八月の岡山以来です。今回は金曜日の夜からの二泊三日の旅。なので仕事をいそいそと片づけて御料人様と二人して欲望という名の新幹線で西へ西へと。さー、楽しい旅の始まり始まり。まずはホテルに荷物を放り込んで今回のホストSeanさんと待ち合わせ。お久しぶりのご挨拶の後は早々にお店の方へ。「お好み焼 常太郎」へと。このお店はSeanさんの行きつけで、週に何度も通っているという、一時期の私とポッサムチプの密月のような関係だそうです。ありがたいことに鉄板前の一等席で。
【付き出し】をいただきながらまずはビールで乾杯。この付き出しも酸味の効いたいかにもお好み焼に合いそうな一品。我々との合流前に注文してあった枝豆もつまみつつ、さて何からいただきましょうか。やっぱりアレです、広島といえば肉好きは必ず喰うべき一品【こうね】を頂きましょうか。どーーんと焼いて頂きます。
コウネ。これがなぜか広島だけの呼び名だそうです。馬のコウネ(コーネ、コオネ)というメニューは、全国的に有名ですが、どういう訳か牛の"こうね"は広島だけらしいです。この不思議。まぁ肉の呼び名に関しては地域差が激しいのでその一部なのかも知れませんね。この赤と白の見事なコントラストの肉。いただきます。
赤身の旨さと脂の旨さを兼ね備えた旨さ。部位的にどの辺りなのかよく分かってないのですが、肩ロースとネックの辺りとお聞きしました。うーん、分からん。一度本格的に枝から落とすところを見学に行きたい。そして事細かに教えて頂きたい。そんな企画どこかにないかしら?あ、赤身はサシも少なく歯応え有りの肉好きが好む赤肉です。
じっくりと堪能したところで【パイプ】もいただきましょう。あまり見たことがないメニューでしたが小腸だそうです。鉄板で炒めているので脂がどんどんと出てきますが、この脂とタレを合わせてキャベツごとってのが実に旨い。白飯ガッツリといただきたくなる旨さ。あまりの旨さにビールから焼酎のロックへと変わっております。自然な流れ。
この辺りで鶏肉。【せせり】を。ガッツリと塩焼きにされたせせりは旨い。キャベツと鶏肉の相性は抜群。酒もついついすすんじゃいますね。そして【白肉】ってのを。こちらミノです。サンドミノのような脂を咬んでいるのとは違う、昔ながらのこりっとした食感のミノ。おー、久しぶりに喰った気がします。旨い旨い。
そしてこのお店、実に活気のあるお店。常に満席状態で入れ替わりも激しいのです。活気のある店ってのはそれだけで旨く感じちゃうもんですね。いや、本当に旨いですが。さて。ここまでは前菜。いよいよメインに移る訳ですよ。広島といえばお好み焼。いわゆる広島焼。これを喰わずにいかがしますかね。
つー訳で【豚焼き】をお願いします。しかも豚ダブル。ほほう、いいッスね。その勝負のりましょう。広島のお好み焼は薄焼きの上にキャベツとソバと具を乗せるという例の焼き方。まずはそのキャベツにびっくり。以前、別の土地で喰ったことのある広島焼とは一線を画す豪放磊落さ。よく見るのは細く千切りのように切ってふわりと乗せて、というものですが、こちらではざく切りに近いぶっとさ。これは凄い。しかもモヤシも加えててんこ盛り。海抜何メートル?と聞きたくなるほどの盛り上がり。
焼き上がったお好み焼には広島のカープソースをたっぷりと。いいね!やっぱりこうでなくては。では早速いただきましょう、コテでガッツガッツと切り刻んで口の中へと放り込む。うむ、神戸や大阪のお好み焼とはまた違った旨さ。キャベツが大きく切ってあるので甘味としゃっきり感が少し残った感じが旨い!
そしてさすがはダブルの豚肉、といいたいところですが、なんだろう?肉が主役を張っていない。ソバでもなくどう見ても野菜の旨味。それが甘めのカープソースとよく合います。そういえば、「お好み焼は野菜を食べる料理」と神戸のお店で聞いた覚えがあります。ここ広島のお好み焼も同じなんですね。とそんなことを考えながらガッツガツ。
いやー旨かった。さすがにボリュームがあったので結構お腹が膨れました。どうも御馳走様でした!このお店、次回広島に来る機会があれば必ず再訪します。超お気に入り。やっぱり旅は楽しいねぇ。ということで次にいきます。Seanさんに引き連れられて訪れたのは「マジック&ショットバーHiviki」です。が。お店の特性上(マジックですから)写真は控えておりました。ま、あれです。ご機嫌に騙されて来たということで。実に楽しいひとときでした。
そして〆に参りましょうか。お腹はしっかりとたまっていますから、軽くつまめて呑めるお店へと。またしても連れられてやって来たのは「季節料理・おでん 於ふく」。いいですねぇこの佇まい。ではお店へ。すみません、日本酒をお願いします。広島の地のお酒があればそれで。地産地消を推奨する焼肉の罠です。
お燗はちろりで。「この方が美味しいですからね」と実に柔和な物腰のご主人。丁寧につけて頂いた燗酒でまずは乾杯。急に冷え込んできた日だったので、この燗酒の旨いこと。ちょっと甘めの口当たりも堪りません。ちなみに酒の名前は綺麗さっぱり忘れました。いくら聞いても覚えきれない、そんな酒飲みのひとり言。
【おでん】も当然いただきます。厚揚げ、大根、半片(はんぺん)、つくね。出汁はさっぱりとした薄味。濁りのない透明な出汁。このまんま飲んでしまってもいい感じ。それに味噌もつけて頂きましたが敢えて必要ないです。そのまんま、素材の味で十分な旨味。このお店、何がいいかと言えばその雰囲気。
味に直結しているかのような優しさに包まれるお店。穏やかな時間を過ごせる空間はそれだけで幸せなのです。しかも午前3:00までの営業と、出来ることなら神戸でお願いしたいお店。そういえば、お話を聞いていると、以前芦屋の方のお店で勉強されたとか。奇遇ですねぇ。つか、神戸じゃないですね、芦屋だと。
とまぁ、大変素晴らしいなごみをいただいて本日はここまで。御馳走様でした。最初から最後までSeanさんにお世話になりっぱなし。そういえばハワイでお会いした時にもお世話になったのでした。
神戸にいらっしゃった際にはしっかりと接待させて頂きます。
焼肉なら得意分野ですから。
今回のお店:
お好み焼 常太郎
広島県広島市南区稲荷町5-26
TEL.(082)263-5400
マジック&ショットバー Hiviki
広島県広島市中区胡町4-3-3F
TEL.(082)249-0543
季節料理・おでん 於ふく
広島県広島市中区薬研堀5-17
TEL.(082)249-3039
お好み焼 常太郎
広島県広島市南区稲荷町5-26
TEL.(082)263-5400
マジック&ショットバー Hiviki
広島県広島市中区胡町4-3-3F
TEL.(082)249-0543
季節料理・おでん 於ふく
広島県広島市中区薬研堀5-17
TEL.(082)249-3039
2008年11月10日 18:10
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