西日本パスの旅二日目。普段の旅行といえば一カ所に腰を据えて街中探索しまくるのですが、今回は西日本パスの特性を生かして動きます。ということでホテルをチェックアウトしてJRに向かって出発なのです。

出発していくらも経たない間に我ら夫婦の大好物を発見。「柳橋連合市場」です。なんといっても"皆様に喜ばれる"と銘打った看板を高々と掲げているわけですからのぞきに行かないわけがない。やはり大都会博多といえども港町。鮮魚店の品揃えは素晴らしい。といいつつその中でも特に目を引いたのはやはり天ぷら。

九州で天ぷらといえばいわゆる薩摩揚系の練り物。これが結構な種類並んでいるのです。「高松の蒲鉾」ではオリジナルの天ぷらが所狭しとあるのです。これは釧路の勝手丼を彷彿とさせる光景。楽しい！実に楽しい。この市場、実は以前御料人様が仕事で博多に来た時に見つけてくださっていたのです。さすが鼻がききますね。

ということで適当にお買い物。それを持ち込んでいよいよ彼の地へと移動なのです。今回の移動先、それは長崎県は佐世保。いわずとしれたバーガーで有名な地。実はこの同じ週末、大阪で佐世保バーガーの会があったそうです。本当は参加したかったのですが、同じ頃にまさか佐世保にいることになろうとは。

JR佐世保線特急みどりに乗り込んで約束の地へと。当然朝ご飯は買い込むのですが、ここは北九州名物の【かしわめし】のおにぎりを。あ、当然ビールも買い込みます。さぁ、楽しい旅の始まりです。かしわめしは鶏の炊き込みご飯。これが駅そばで買えるのが嬉しい。そして当然列車に持ち込んで酒盛り。ちなみにおにぎりは二つとも私の胃袋へ。

なにせ午前六時に空腹で目が覚めましたから。旅に出ると食欲メーターがインフレを起こす模様です。そして柳橋連合市場で買い込んだ【天ぷら】をいただきます。とんこつ、れんこんちぎり、めんたいくりぃむ、たこてん、たっぷり枝豆などなど。中でも【柳橋　魚ろっけ】というのが変わっていました。いわゆる魚のコロッケ。

むっちりとした白身魚のコロッケ。いやービールがすすみますわ。めんたいくりーむに噛み付いた瞬間、中身が飛び出したのはご愛敬。具材で楽しませてくれる天ぷらの醍醐味を味わいつつ、列車は佐世保へと近付いていくのです。ま、二時間弱かかるんですけどね。そして車内販売がないのでビール一本ではちょっと辛かったんですけどね。

さて、無事に佐世保に到着。駅舎内には巨大な佐世保バーガーのモニュメントが。このチープな感じが何とも楽しくなってきてしまいます。この佐世保駅は日本最西端なのだそうです。いや、だからといって何かがあるわけでもないんですが。一応小ネタなど挟みつつ、とりあえずホテルに荷物を放り込んで町探索。

というか、もうお判りだと思いますが佐世保バーガー喰い歩きに出かけるのですわ。駅に置いてある佐世保バーガーマップを頼りに一番近いお店から襲撃。「Sand wich & caffee ロン」へと。えーと、迷いました。あまりにもこじんまりとしたお店だったので、煙草店と勘違いして通り過ぎました。でもなんとか見つけて。

注文したのは【ロンバーガー M】を。何といいますか巷で聞き及ぶ佐世保バーガーとは巨大で食い応え満点らしいじゃないですか。それを考えるといきなりLサイズは危険ではないかと。ええ、日和ましたとも。ちなみに一軒につき一つのバーガーを購入です。二人で一つといういかにも数を喰おうというのが見え見えなので持ち帰りで。

しばらく待った後にいただいたバーガー。ほう、割とデカイですね、という感想。これならLでもいけたかな。早速いただく。全体的にまとまりが良いですね。ベーコンもバーガー用なのか噛み切りやすく、べろんと飛び出てしまうこともありません。バンズが柔らかくて、ハワイのハンバーガーを想像していただけにかなり軽くいただけました。

この勢いで二軒目へ。「手作りハンバーガーショップ　LUCKY'S」です。こちらもホテルからは割と近所。お店の造りは実にアメリカン。米国映画に出てくる町のバーガーショップという風情。後ろからごつい体のポリスマンが入ってきても不思議ではない雰囲気が何とも素敵。外人さんに人気があるのもそういう雰囲気が好まれてるのでしょうか？

こちらでいただいたのは【チーズバーガースタンダードサイズ】です。もはやSサイズにする必要なし。といっても先ほどのロンバーガーとさして大きさは変わらない。具材の方もやや少なめ。これもバンズは軽め、パテは薄めですね。チーズがしっかりとしていたのですが、ややまとまりが悪いかな？というところ。味の方は普通に美味しかったです。

さて、続いて三軒目に。今度は有名店です。「BigMan」は少し南に下ったあたり。いただいたのは【ベーコンエッグバーガー】です。レギュラーサイズですので特に問題は無し。全体的にレギュラーサイズやMサイズでも十分デカイです。Lサイズのバンズを見ましたが、確かに大きかったですがバンズ自体が軽いので問題なく喰えてしまいそう。

でこのベーコンエッグバーガー。レタスが非常に多い。しかし水切りはしっかりしているのでべたべたにはならないのがいいですね。目玉焼きがアクセントになっている上に、パテがしっかりしているのでバランスが大変宜しいです。ハワイで食べまくっていたハンバーガーに一番近いかもしれないです。好みの味という意味ではこれが一番です。

そしていよいよ四軒目。ある意味今回のメイン。「レストハウス リベラ」のバーガーです。こちらはレストランなのですよ。なので数ある佐世保バーガーの中でも特に変わっているのがパテです。パテと書くとてょっと違いますね。こちらでは和牛100%のハンバーグが挟まっているのです。そしてここまでで調子に乗った二人が注文しちゃったのです。【特大佐世保バーガー】を。

もうね、莫迦。これで終わる気満々。だってパテが250gですから。通常が100〜120gという佐世保バーガーにあって250gという堂々の大きさ。よーし、パパ頑張って食べちゃうぞ！というサイズですわ。注文後、しばらくたってやって来たのはまさに極悪非道。直径13cm、厚さは15cmにもなろうかという大きさ。

だって持っていると重いんだもの。そんなのあり得ないでしょバーガーで。いただきます。バンズは今までのものよりボリュームある感じですね。そしてパテがやはり凄い。量もそうですがジューシーなことこの上なし。ここまでで最強のバーガーであることは間違い無し。値段も当然高いですが、一食として喰うのならこれくらいでしょう。

よくよく考えてみればハワイでハンバーガー喰っている時ってこのくらいの値段だったなーと。ふむ。そういう意味では何一つ問題なくいただけましたね。さすがに最後の特大佐世保バーガーはきました。頑張ってもう一軒行こうかとも思いましたが夜に喰えなくなるのでここでやめておきました。せっかくの五島の海の幸、頂きたいですから。ということでホテルに戻って小休止。夜に備えてちょいと体を休めておくことにしましょう。

さて、本当の冒険はここから始まるのです。
これが序章という恐怖。

2009年6月30日 17:51