いくら御料人様の仕事がらみとはいえ今年は結構旅行付いています。一月の那覇から始まって、今回の札幌の旅。実に楽しい。そんな中、やはり肉は喰わねばなりません。

特に夏場は焼肉の日も近いということで、アチラコチラに顔を出しておかねばならないのです。しかし自宅で仕事をするようになって以来、夜の街に一人でふらりということがめっきりと無くなってしまいました。外食に出るとしたら御料人様と一緒に晩飯に。若しくは昼間のランチタイムに独り焼肉という感じが多いのです。

ということで、それならばと御料人様の仕事終わりに合わせて神戸駅まで。そう、「糸桜」へと久しぶりに行って参りました。こちらのお店も、今年に入ってからはランチにしか行っていないのではないかと危ぶまれるほど久しぶり過ぎます。御料人様とはお店で待ち合わせということで自転車でかっ飛ばして先に到着してしまいました。

それくらい勢いづいていました。ええ、肉が喰いたかったのです。札幌滞在中は、肉刺し専門店とジンギスカンのみと、実は牛肉を食っていなかったんですよね。いくら魚介類が新鮮で旨いからといって、焼く牛肉を蔑ろにしてはいけません。さて、御料人様が到着したところで頂きましょう。まずは生ビールで乾杯してから。

【付き出し】はやはり牛肉。ピリ辛な一品でビールをくいっと。そしてやはり生ものは頂かねばなりません。【生レバー】を頂きましょう。いつものように胡麻油塩とオリーブオイル塩で。胡麻油の風味も良いのですが、この店ではオリーブオイルの方が合うような気がします。お店の雰囲気も込みで。そしていつも通りに旨いレバ刺しなのです。

野菜ものは【ナムル盛り合わせ】を。今回のナムルはアカ万願寺唐辛子、ムラサキ大根、金糸瓜。あ、糸カボチャと呼んでいたかも。こちらもいつも通りに一手間かかった旨いナムル。やはり洋風になっているのです。さて、そろそろ焼き物へとかかりましょうか。いつものようにカウンター席を陣取ってますので目の前の肉が気にかかる。

まずは目に付いた【テールスライス】を頂きましょう。骨付きのテールを薄くスライスしてあります。これをじっくりと焼いていくと骨と肉がちりちりと分離していきます。ただし、骨がめちゃめちゃ熱くなるので手で持つ時は要注意。早速頂く。じゅわりと染み出す肉汁。テールスープの旨味が凝縮しているような肉汁。うは、旨すぎ。

そして【タンシタ】も。タンルートやタンカルビとも呼ばれる牛タンの下についている筋肉というか筋というか。これが実に旨い。というか、私としては一番好きなタンの部位なのです。タンモトのような旨さと筋っぽい食感が相まって堪らなく旨いのです。ああ、この脂がたまらんわ。そして本日のお薦めを訊いてみました。

【カルビ】は見事な霜降り。普段は霜系は喰わないんだけどなぁ、と思ったのですがこのカルビは実に上品なのです。なにこれ？うまい！このカルビにだったら日本酒でしょう！ということで【黒牛】を。これが赤身の肉に良く合う日本酒なのですわ。もちろんホルモンにも合います。なので【丸腸】も頂きましょう、喰いましょう。

じゅわじゅわと脂が染み出すまでのんびりと焼いて一口で喰う。口の中に広がる丸腸の脂の旨味。丸腸は脂だよなぁ。その脂を冷えた日本酒で流し込む幸せ。うひゃー、たまらん。ということで本日はこの辺りで。最近は大量に食べるよりも少量を美味しく頂く方向に変わってきました。ま、年齢的なこともあるんですけどね。そしてその食べ方が似合う店なんですよね。

いやー満足。久しぶりにカルビに満足しました。そういえばランチ以外でカルビってほとんど喰った覚えがないような。すっかりと食べ方に偏りが出来てしまってますね。くにきややポッサムチプではお任せなので食べますが、自分でメニューから選ばなくなっていたんですね。

偏った食べ方は体に悪いですから注意せねば。
うん、偏っているのはきっとそういう意味ではないと思う。

2010年7月20日 15:47